〈天童木工〉の椅子、〈マリメッコ〉のオブジェetc。
シンプル派？　柄派？　今欲しいインテリアはどっち？『&Premium』No. 93 2021年9月号「&selection」より ／ August 11, 2021

人気のインテリアブランドから新作が続々。どんな空間にもなじみやすいシンプルなものから、アクセントになる柄ものまで、長く愛用したくなるアイテムをピックアップ。

昨年80周年を迎えた木工家具メーカー〈天童木工〉が、3人の若手デザイナーを迎えて新たな家具を発表。背と座面を一体化させ、前脚までがひと続きに見えるモダンな印象の椅子は、熊野亘によるもの。流れるような美しいフォルムに、天童木工が誇る成形合板の加工技術が生きている。仕事用に適した肘掛け付きのタイプもあり。

チェア［W41×D57×H78cm］￥96,800（天童木工お客様相談室 ☎︎0120−01−3121）

〈マリメッコ〉が70周年記念限定アイテムとして発表した陶磁器製フィギュアに、新顔が仲間入り。ブランド創設者が構想した理想郷の住人がモチーフで、イラストレーター兼デザイナーのイェンニ・トゥオミネンがひとつひとつ顔を描き入れている。小物入れとして使っても。

フィギュア 左［W12×D9.5×H14cm］￥20,900、右［∅11.5×H17.5cm］￥18,700（ともにルック ブティック事業部 ☎03−6439−1647）

北欧デザイン界の巨匠、フィン・ユールが1952年に設計し、これまで生産されることがなかった食器を〈アーキテクトメイド〉が長い時を経て忠実に再現。有機的な曲線、そしてボディと持ち手の緻密なバランスが繊細さを感じさせ、どの角度から見ても隙のない美しさ。白磁製。

ポット［W12.8×H12.7cm］￥18,150、カップ＆ソーサー［W14.6×H8cm］￥11,000（ともにアイ・ネクストジーイー ☎03−5496−4317）

鮮やかな絵柄のウールラグは、日本に上陸したばかりのデザインスタジオ〈アールイーエス〉のもの。拠点は工芸品の宝庫として知られるメキシコのオアハカ。伝統と現代的要素を融合させたインテリアアイテムを、地元の職人と共に製作している。8月26日から愛知・名古屋のコント、9月12日より東京・自由が丘のキアンショールームで個展を開催。

ラグ［100×160cm］￥82,500（キアン http://kian.co.jp）

photo : Eri Kawamura styling : Mari Nagasaka text : Yasuko Mamiya