Beauty

キレイの理屈 水のヴェールで仕上げる、水分80%のジェルおしろい。『&Premium』No. 71 2019年11月号「&Beauty」より / October 06, 2019

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uka | beige study two
シーンを選ばず使え、品格や清潔感、ヘルシーさをもたらしてくれるベージュのマニキュア。ムラになりにくく、一度塗りでも美しく発色。"ブルベ""イエベ"それぞれの肌色に合わせた色みが6種類。いずれも10ml 各¥2,200(uka Tokyo head office ☎03−5843−0429)

せっかくツヤや潤いのある肌を求めてスキンケアやファンデーションを選んでも、仕上げにフィニッシングパウダーを使うと、やっぱり粉っぽくなってしまう。だけど、仕上げのパウダーを使わないと、化粧くずれやベタつきがどうしても気になって……。そんな悩み、ありますよね。
だったら「粉」ではないもので仕上げたら、どうだろう? という逆転の発想から生まれた画期的な新製品と出合いました。
それが、「仕上げはパウダー」という従来の概念ががらりと変わる、新発想のジェル状おしろい「カバーマーク モイスチュアコート ジェル」。ファンデーションやハイライト、チークなど、ベースメイクを一通り終えた最後に、付属のふかふかパフに、淡いベージュピンク色のジェルをなじませ、軽くトントンと押さえるように使うだけ。すると、肌につけた後、余分な水分が揮発し、成分に仕込まれたカプセルが溶けて、ネット状の薄いヴェールが広がり、水鏡のように光を反射。ウォーターフィルム化したおしろい膜は、まるでみずみずしい角質層のような印象を与え、さらに乾燥からも肌を守ってくれる効果も。
ひんやりとしたつけ心地は、まさにジェルそのもの。なのに、肌の上ですっと揮発し、美しいツヤ肌の仕上がりに必要なおしろい膜だけ残る、というこの技術も初めての感覚。例えるなら、パウダーが粉の膜だとしたら、これは、角質層1枚分ほどの水の膜ができるとでもいいましょうか。なので、あくまでおしろいではありますが、保湿狙いのトップコート代わりにも使えそうですし、皮膚が薄くなってきた、素肌っぽさは残したいけれど肌印象のみずみずしさを底上げしたい、顔よりも首やデコルテなどの皮膚感が衰えてきたから部分的に、など、使い方の工夫次第で、様々な肌悩みに応えられそうなアイテムです。
実はこの発想、「水のりを指に塗って乾かすと、ツヤッとした光沢のフィルムのようになるのがおもしろくて剥がして遊んでいた」という開発者の一言から始まったそう。そういったアイデアを大切にし、今までにない製品を作り上げる、そんな〈カバーマーク〉のオリジナリティ溢れる製品づくりにも心を動かされます。乾燥が気になるこれからの季節に、ぜひお試しあれ。

文/永富千晴
ながとみ・ちはる/美容ジャーナリスト。〈club C.〉主宰。女性誌やウェブで、企画、編集、執筆に携わる。美容コミュニティを通じてリアルビューティを追求。

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