FOOD 食の楽しみ。
グラフィックデザイナー・大坪メイさんが選ぶ、見た目も味もときめく全国各地の洋菓子。June 22, 2025
&Premium128号「日本の美しい町を旅する」より、グラフィックデザイナー・大坪メイさんが旅先で見つけた、見た目も味もときめく全国各地の洋菓子をWEBで特別に紹介します。
タイヨウノクッキー ドレンチェリー(大阪府・中崎町)

『太陽ノ塔 洋菓子店』 大阪市北区中崎1−4−19 ☎06−6312−4305 10:00〜20:00 火休
サブレ・ウィークエンド・シトロン(福岡県・糸島)

『スリービーハウス』 福岡県糸島市志摩小金丸1897 ☎092−327−8020 11:00〜18:00 月火水休
バームクーヘン&マドレーヌ(愛知県・名古屋)

『喫茶ボンボン』名古屋市東区泉2−1−22 ☎052−931−0442 8:00〜21:00 無休
見た目も味もときめくものをセレクト。
デザイナーという仕事柄、日頃から気になるのがお菓子のパッケージ。甘いものにも興味があるので、その土地らしいかわいくておいしいお菓子を求めて旅をします。
大阪を訪れたとき、帰り際に駆け込んだ阪神梅田本店で見つけたのが『太陽ノ塔 洋菓子店』のクッキー。パッケージの、浴衣の柄にもなりそうなレトロなさくらんぼ柄と、現代的でポップな字体のギャップがユニークで惹かれました。懐かしく素朴なクッキーの味わいにもホッとします。
福岡・糸島のゲストハウス『スリービーハウス』のサブレは、菓子研究家の福田里香さんが監修していると知り、手に取ったもの。黄色のストライプが特徴的な缶のデザインもレモン風味のサブレも、糸島の爽やかな情景を象徴する仕上がり。クッキーが隙間なく詰まっている様も美しいです。
そして名古屋では『喫茶ボンボン』に。喫茶文化を代表する店で、焼き菓子をチョイス。黒地の包装紙にピンク色のリボンを合わせる大胆な配色の外装も洒落ていますが、マドレーヌのパッケージの底面側に文字が印刷されているところが面白くて、心を奪われました。親しみやすいやさしい味も魅力です。
缶や箱なら、小物入れにできるのも醍醐味。食べ終わった後も暮らしに取り入れています。
大坪メイ Mei Otsuboグラフィックデザイナー
〈キギと創造〉を経て2024年からフリーランス。広告キャンペーンのビジュアルや商品のパッケージデザインなどを数多く手がける。リトルプレスを作るユニット「bundle」でも活動。
photo: Koki Hikari text: Emi Fukushima