TRAVEL あの町で。
圧倒される風景と自然の恵みに癒やされる、 山口・長門を巡る旅。Stunning ViewJune 20, 2025 /〔PR〕
豊かな水が育む景色とものづくりの文化を辿る。
本州最西端、山口県の北部に位置する長門市。山、川、海が揃うこの地には、豊富な自然がつくり出す美しい景色が広がり、土地のものを生かした新旧の文化が根付く。
まずはその景観を目指して、広大な日本海のパノラマが広がる沿岸部へ。元乃隅神社では、真っ青な海に映える赤い鳥居の列が目を引き、青海島に渡ると、波の浸食によって生まれた岩々がつくり出す壮大な風景に出合える。波音を聞きながら島を歩けば心が静かに整い、遊覧船のクルーズでは、「海上アルプス」と呼ばれる岩群の豊かな表情を間近で眺める冒険のようなひとときを楽しむことも。
海沿いには、自然の恵みによる食文化も息づく。油谷湾の汽水域には山の養分が川から流れ込み、肥沃なミネラルを含んだ海水から作られる『百姓庵』の塩は、季節によって味が変化するのが特徴。明治時代から続く製法で醸造している『大津醤油』の醤油は地元で広く親しまれ、市内のスーパーや土産物店で購入することができる。
旅の拠点となるのは、2020年の街全体でのリニューアル以降、年々注目度が増している長門湯本温泉街。ランドマークでもある『恩湯』は、泉源の真上に浴場が設けられており、目の前の岩盤から湯が湧き出す様子を眺めながら入浴できる。さらに、浴槽の足元からも源泉が湧き上がるという、まさに湯の恵みを体感できる特別な空間。そして、『恩湯』の2軒隣に、2025年春、新たな宿泊複合施設『SOIL Nagatoyumoto』が生まれた。特筆すべきは、宿泊者は滞在中、何度でも『恩湯』を利用できること。街を楽しんでほしいという想いからあえて宿に大浴場は設けず、代わりにサウナを設置。外気浴スペースには目の前を流れる音信川のせせらぎが心地よく響き、自然と気持ちもほぐれる。
長門からの帰りがてら、隣町・美祢市の別府厳島神社境内にある『別府弁天池』にも立ち寄りたい。湧き水は水汲み場で持ち帰ることもでき、口に含むと驚くほどまろやか。
美しい水に導かれて長門を旅すれば、何度でも訪れたくなる魅力的な場所との出合いに満ちている。温泉街をベースに、心鎮まる贅沢な時間を思う存分過ごしてみては。
ACCESS

車で長門湯本温泉までは、山口宇部空港から約1時間半、新幹線の新山口駅からは約1時間。公営駐車場に停めて、徒歩で温泉街を散策できる。福岡の博多天神方面からはバス「福岡〜長門湯本温泉 おとずれ号」に乗車すれば、2時間50分ほどで到着。1日1往復で週末を中心に運行中(7月1日より1日2便に増便予定)。長門湯本温泉から、青海島方面へは車で約20分、元乃隅神社方面へは車で約30分。現在、JR美祢線は代行バスが運行している。
Information長門の風を感じながら、e-BIKEに乗って街巡り。

『SOIL Nagatoyumoto』では電動自転車BESVの貸し出し(3時間¥2,000、9時間¥3,000)をしていて、宿泊者以外も利用可。気軽に音信川沿いを走ってもいいし、北に向かって進めば約30分で青海島観光汽船のりばまで行くこともできる。旅の選択肢がぐっと広がる、心強い相棒だ。
photo : Kazumasa Harada illustration : Shinji Abe (karera)