写真家・長島有里枝さんが向き合った家族の形。Issue 18 / March 23, 2016
東京・神宮前の新スペースで、
長島有里枝さんの個展「家庭について/about home」が開催中。
1993年のアーティストデビュー以来、家族をテーマにした創作活動に取り組んできた写真家の長島有里枝さん。現在、3月16日に東京・神宮前にオープンした現代美術ギャラリー〈MAHO KUBOTA GALLERY〉にて、長島さんの新作個展「家庭について/about home」が開催されている。
展覧会は、長島さんが母親と共作したテントと大小の写真群によって構成されるインスタレーション展示となっている。展示される写真群は、テントを制作する過程で撮り降ろされたものと、長島さんが以前から撮り続けてきた「暮らし」のドキュメントが混在。テントと写真との間に明確な線引きはなく、それらが並列に空間を構成している。
今回、自身の制作活動の中で初めて母親との共作という形を選択した長島さん。「テントを作るという作業を通じて、母とわたしの関係性-家族という関係性に変化を起こすことは可能か」という問いに真摯に向き合った意欲的な展覧会を、お見逃しなく。
長島有里枝さんによる『&Premium.jp』の連載「&MOVIE」の記事は、こちらからどうぞ→https://andpremium.jp/movie/a-room-with-a-view/