TRAVEL あの町で。

雄大な自然に囲まれたグルメな田園都市。友近さんが語る、北海道・帯広。July 18, 2024

繰り返し訪れているからこそ知っている、季節によって変わりゆく景色。いつも変わらないあの店、必ず買って帰るお土産、ふだんの町並み。旅好きのあの人が語る、何度も足を運んでいる町とその魅力とは。

「新世界小路」でネオン街散策、『水光園』で温泉を満喫。

雄大な自然に囲まれたグルメな田園都市。タレント・俳優の友近さんが語る、北海道・帯広。
スナックがひしめく「新世界小路」は、独特な色合いのネオンや店の看板に書かれたフォントまでも面白い。

 月に一度は旅に出たいので、たとえ2日間でも必ず休みを取るようにしています。帯広は、テレビ番組のロケがきっかけで頻繁に行くようになりました。初めて訪れたときに驚いたのは、旧国鉄広尾線に「幸福駅」が実際にあったこと。国鉄に勤めていた祖父の家に「愛国⇆幸福」という行先板があり、小さい頃からなんだろうと思っていたものとの答え合わせができたようで、ぐっと近い存在になりました。散策しているだけで楽しいのは「新世界小路」。幅の狭い通りに昔ながらのスナックなど飲み屋がひしめき合っていて、独特な店のネーミングやなんとも言えない色合いのネオンを見つけると、ツッコみながら思わず写真を撮ってしまいます。温泉も大好きなので、旅に行くと必ずその土地の名泉へ。帯広は銭湯感覚で至る所に温泉が湧いていて、なかでもお気に入りは『オベリベリ温泉 水光園』。モール泉100%というとろっとした褐色の源泉風呂、開放的な露天風呂を特に毎回楽しみにしています。昼食は決まって『ら~めんみすゞ』。じっくりと煮込んだ醤油ベースのスープに、どかんとのった巨大なチャーシューは並んででも食べたい。北海道銘菓六花亭帯広本店にも必ず寄っていて、お目当ては道内でも限られた店舗でしか買えず、取り寄せもできない六花亭ポテトチップス。お土産に何袋も買っています。


北海道・帯広
Obihiro_Hokkaido
北海道中東部・十勝地方のほぼ中央。大自然に囲まれ、酪農や畜産が盛ん。豊かな食文化と暮らしやすい気候から、近年は移住者も増えている住みよい町。東京から帯広空港まで飛行機で約1時間30分。

友近
Tomochika
演歌歌手、水谷千重子として日本各地でリサイタルツアーも行う。『友近・礼二の妄想トレイン』(BS日テレ)、『おさんぽ北海道』(HBC)など、旅番組のレギュラーも多数。

illustration : Naoya Sanuki text : Shoko Matsumoto

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