EVENT いま訪れたい場所、見たいもの。
写真家・石内都がとらえた、川添微のジュエリーの世界。
東京・銀座『森岡書店』で『Honoka’s Emeralds ほのかのエメラルド』展が開催。April 25, 2022
鉱山で出合った原石の美しさを、そのままジュエリーに。
2022年4月26日(火)〜5月1日(日)、東京・銀座『森岡書店』にて、ジュエリーデザイナー・川添微(ほのか)さん初の作品集をベースにして『Honoka’s Emeralds ほのかのエメラルド』展が開催される。
「エメラルドが地球から産まれたままの姿には、カットしたものにはない、素朴なたたずまいと侘び寂びにも通じる美があります」という川添さんは、コロンビアのエメラルド鉱山で自ら採掘した原石からジュエリーを作り、その作品には「原石のもつエメルギーを身に着ける人にそのまま届けたい」という思いが込められているという。
1990年代から東南アジアやオーストラリアを旅して、様々な宝石の原石に触れてきた彼女。エメラルド原石の輸入会社に就職したことがきっかけでエメラルドに出合い、以来、運命に導かれるようにジュエリーデザイナーへの道を歩んできた。同社でジュエリーバイヤーの経験を積んだ後は、デザイナーとして独立するため、宝石学の教育機関GIA(Gemological Institute of America)ニューヨーク校へ。同校にて宝石鑑定士の資格を取得後、ニューヨークでの活動を経て、2002年より香川・高松のギャラリー『en』にて、隔年で作品を発表し続けていて、現在はバリ島のウブド郊外にアトリエを構えている。
作品集には原石とジュエリーの写真が収められており、撮影を手がけたのは、写真界のノーベル賞といわれる「ハッセルブラッド賞」を受賞した写真家の石内都さん。二人の揺るぎない美意識が結集した、またとない一冊だ。
『森岡書店』では、作品集からの写真展示だけでなく、川添さんが本展のために手がけたジュエリーも登場。プリミティブな輝きを放つ石の個性を生かしたジュエリーは、すべて一点ものだ。自分だけの一点を探しに出かけてみては?
INFORMATION
会場:森岡書店
住所:東京都中央区銀座1-28-15 鈴木ビル1階
会期:2022年4月26日(火)〜5月1日(日)
時間:13:00~19:00
著者:川添微 写真:石内都 寄稿:早坂暁、石内都、シェリル・シルバーマン
翻訳:シェリル・シルバーマン、リンダ・ホーグランド
出版:求龍堂
価格:3.300円
4月26日(火)には、川添さんと石内さんが「美術とはなにか?」をテーマに『銀座 日東コーナー 1948』にてトークショーを開催。予約、詳細はこちらから。
text : Yu Miyakoshi