EVENT いま訪れたい場所、見たいもの。

野村友里さんと壱岐ゆかりさんが企画した展覧会『”Life is beautiful” 衣・食植・住』。
by eatrip&the little shop of flowers11/3〜30まで『GYRE GALLERY』で開催。 / November 02, 2021

衣食植住

土がもたらす生物の循環。今の暮らしに生かす知恵を探求する。

原宿で野村友里さんが営む『restaurant eatrip』と、同じ敷地内にある壱岐ゆかりさんによる花屋『the little shop of flowers』。料理と花。その本質を探求していくうちに、あらゆる生物の循環をもたらす土へと意識を向け、その循環の一部となれるような技法を今の時代に合わせて編みだそう、と2人が企画した展覧会「Life is beautiful:衣・食植・住」が2021年11月3日から30日まで『GYRE GALLERY』にて開催される。

“植物が命をまもる衣となり、命をつなぐ食となる” 。今回のテーマは、「衣・食植」。食(植)物の効能を見出し、“衣”に仕立て纏うことで身を守り、“食”することで命をつなぎ、“住”まいを構えることで雨風を凌ぎ暮らしをまもる。こうしたかつての衣食住に息づいてきた様々な技法には、人々が感覚を研ぎ澄まし、工夫を凝らして編んできた知恵の集積がある。野村さんと壱岐さんが、あらゆる生物の循環をもたらす土を探求する旅の中で、かつての衣食住から何を受け取り、どう生かし、次へとつないでいくのか、その考えを深めていく場となるこの展覧会。

かつて人々の生活の中心にあった植物、「大麻、芋麻」。繊維を採り、紡いだ糸で織り上げられた、知恵の結晶のような古い大麻布のコレクションを展示する。
かつて人々の生活の中心にあった植物、「大麻、芋麻」。繊維を採り、紡いだ糸で織り上げられた、知恵の結晶のような古い大麻布のコレクションを展示する。

美術家で近世麻布研究所所長の吉田真一郎さんが、古来日本で特別な布であったという大麻布を今の紡績・製織技術のもとで蘇らせた「麻世妙−majotae」にフォーカス。そもそも縄文時代から資源として利用されていた大麻は、江戸時代、神社の鈴縄やしめ縄として使われるなど、「聖なる植物」として神事に欠かせなかった。吉田さんがこれまで集めてきた古い大麻布コレクションとともに、これからの暮らしに生きる現代の大麻布「麻世妙−majotae」の可能性について紐解いていく。

土に種を落とし、また芽吹くという循環の中で、植物はときに衣となり、食となり、私たちの命をつないできた。その土に育まれた植物を今の暮らしに循環させていくための気づきを与えてくれるはず。

EVENT INFORMATION

Life is beautiful:衣・食植・住 by eatrip & the little shop of flowers

日時:2021年11月3日(水) ~ 11月30日(火)
場所: GYRE GALLERY/GYRE 3F(東京都渋谷区神宮前5−10−1 )
時間:11:00〜20:00 不定休
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