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ナイトキャップにホットジンを。『バー メイジュ』松本圭祐さんに教わる、自宅で楽しめる香り豊かなカクテルレシピ。November 19, 2023

2023年10月20日発売の『&Premium』の特集は「毎日を気持ちよく過ごす、100のこと」。ゆったり過ごす休日はもちろん、仕事などに勤しむ平日でも、気持ちをふっと緩めて気持ちよさを感じられるような、ベターライフの秘訣を探りました。ここでは、『バー メイジュ』店主の松本圭祐さんに、自宅でもおいしい一杯が楽しめるホットジンのレシピを教わります。

FOR BETTER LIFE Hot Gin Cocktail

クラフトジンの個性を生かし、 自宅でもおいしい一杯を。

 ローカルで採れる素材で香り付けされることも多いため、地域や作り手による個性が強く表れるクラフトジン。

「ジンの香りは、温めることでさらに広がります。お湯割りで飲んでも十分おいしいですが、カクテルにするとアルコール感がやわらいで、お酒が苦手な人も飲みやすい一杯になりますよ」

 そう話すのは、国内外のクラフトジンを多く取り揃える東京・飯田橋『バー メイジュ』の店主、松本圭祐さん。季節に合わせ、クラフトジンを使ったオリジナルカクテルも提供している。

「クラフトジンのカクテルをおいしく作るコツは、ジンに使われているハーブやスパイスをヒントに割り材を考えること。例えば、今回選んだ『季の美』は、爽やかなゆずの香りがしたので、ゆず酢を合わせて味わいを膨らませました。とはいえ、香りが強すぎる割り材は控えて、ジンの風味を引き立たせる程度にほんのり加えるのがおすすめです」と松本さん。

 近年、選択肢の一つとして増えているノンアルコールのクラフトジンを使う際のポイントも教えてくれた。

「ジンそのものの華やかな香りを生かしつつも、ホットチョコレートなどテクスチャーの異なる割り材を合わせると、重厚感のある飲み口になり、おい
しく仕上がります」

1 ゆず葛湯と「季の美」のカクテル

ナイトキャップにホットジンを。自宅で楽しめる、 香り豊かなカクテルレシピ。、『バー メイジュ』 松本圭祐
ゆずや玉露などの和の風味や、米由来の甘味が感じられるジン「季の美」を使った、とろみのあるカクテル。作り方は、葛粉10gを少量の水で溶かし、熱湯150㎖を加えて混ぜる。とろみが出たら、ジン20㎖、ゆず酢小さじ1 、はちみつ10gを入れて、軽く混ぜて完成。

2 レモンしょうがと「サイゴン バイガー」のカクテル

ナイトキャップにホットジンを。自宅で楽しめる、 香り豊かなカクテルレシピ。、『バー メイジュ』 松本圭祐
ベトナム発のジン「サイゴン バイガー」のスパイス感と爽やかな柑橘の余韻を生かした一杯。水150㎖、レモングラス(乾燥) 3 g、おろししょうが10g、はちみつ大さじ1 、アップルビネガー小さじ1 を中火にかけ、煮立つ直前で火からおろし、ジンを混ぜる。

3 ほうじ茶とチョコレートのノンアルカクテル

ナイトキャップにホットジンを。自宅で楽しめる、 香り豊かなカクテルレシピ。、『バー メイジュ』 松本圭祐
ラベンダーが華やかに香る〈越後薬草〉のノンアルコールジンを使用。ほうじ茶の茶葉3 gを水100㎖で抽出し、カカオ70%以上のチョコレートを1 かけ溶かし、煮立つ直前に火からおろす。ジンを加えて火にかけて沸騰直前で止め、最後に岩塩をかけて味をしめる。

4 使ったクラフトジンはこの 3 つ

ナイトキャップにホットジンを。自宅で楽しめる、 香り豊かなカクテルレシピ。、『バー メイジュ』 松本圭祐
左から〈京都蒸溜所〉の「季の美」。「サイゴン バイガー プレミアムドライ・ジン」。〈越後薬草〉の「ザハーバリスト ヤソ ノンアルコール ジン」。松本さんはよく東京・神田のジンの専門店『グローバル ジンギャラリー』で新たなジンと出合うという。

PROFILE
松本圭祐 Keisuke Matsumoto 『バー メイジュ』店主
2010年、東京・飯田橋に『バー メイジュ』を開く。店内は、ジャズやアンビエントのレコードが流れる落ち着いた空間。オリジナルカクテルにも定評がある。店名の由来は中国語で美酒を指す「Meijiu」から。▽東京都千代田区富士見2-7-2-103 ☎03-6272-6969 17時〜24時 水休

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