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〈ドコノコ〉と一緒に猫の習性を学びました。手うめーDokonoko / February 21, 2019

手うめー

前足を丹念にペロペロと舐めるしぐさ、まるで何かおいしいエキスが出てるの!?と思うほど、一生懸命ですよね。これにはいくつか理由があって、ひとつは、肉球の手入れです。肉球は猫の体の中でもひときわ敏感な場所。得体の知れないものが現れたときは前足で触って確かめたり、歩くときも地面に危険なものがないか肉球で確認しています。身の安全を守るセンサーのような肉球ですから、汚れがあったり、異物が挟まっていては大変。それでこんなに丹念に舐めて掃除をするんです。もうひとつは毛づくろい。猫は1日のうち3〜5割の時間を毛づくろいに費やすというデータがあるほどキレイ好き。全身をくまなく舐めて掃除しますが、自分では舐められない顔まわりは、前足を舐めて濡らし、頭や耳、耳の後ろをこすります。前足の親指の爪あたりを舐めているときはこちらでしょう。

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麦 Mugi  ♀
お気に入りの場所でお掃除ですか〜? 猫が毛づくろいをするのはゆったりくつろいでいるときです。
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まる Maru  ♂
お、これはかじっているみたいに見えますね(笑)。爪をかじって、古い爪をはがしているのかな?
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こまる Komaru  ♀
手を顔に向けて、肉球を舐めていますね。猫のザラザラした舌は汚れやゴミを取るのに適しています。
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くり Kuri  ♂
毛づくろい中ですね。猫は毛づくろいの順序が決まっていて、顔から後ろ足など猫によってこだわりが。
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どんっ Don  ♂
こちらは足うめーですね! 後ろ足をかじっているように見えるときは古い爪をはがしている最中です。
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ラヴィ Ravi  ♀
大好きな箱に入ってリラックスしながら毛づくろいしているのでしょうね。気持ちよさそうな表情です。
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〈ドコノコ〉について

糸井重里率いる〈ほぼ日〉が運営するペットアプリ。一緒に暮らしている犬や猫を登録すれば写真やコメントをつけて投稿でき、世界中のコの写真を見ることができる。投稿した写真はブックに保存されるので、愛猫や愛犬の思い出帳としても。毎日更新される編集部からのおすすめ動画も楽しい。dokonoko.jp

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監修・今泉忠明
動物学者

いまいずみ・ただあき/日本動物科学研究所所長。上野動物園動物解説員を務め、現在は静岡県「ねこの博物館」館長。『猫はふしぎ』(イースト・プレス)など著書多数。
text : Yuriko Kobayashi illustration : Shapre
※『&Premium』No. 45 2017年9月号より
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