INTERIOR 部屋を整えて、心地よく住まうために。
よりよい人生のために、家を選ぶということ。HOUSE FOR BETTER LIFE BY BESSJanuary 19, 2024 /〔PR〕
山の中の家が、暮らし方を見つめ直すきっかけをくれた。
山の中腹に立つその家のあたりは、昼間でも人や車の往来がほとんどなく、暖冬を喜ぶ山鳥の声が絶え間なく聞こえてくる。室内に響くのは、薪ストーブの炎の音だけ。神奈川県葉山町にあって、海辺のほうの快活さとはまた違う時間が流れていた。
この家の主は山口徹さんと未奈子さん。住んで8年目になるという。
「以前は横浜に家がありましたが、あるとき、街のにぎやかさに疲れてしまって。山とか森とか、自然豊かなところに住みたいと考えるようになりました。それまでも時おり葉山には足を延ばしていて、海側を歩いたり、自転車で山を登って回ったり。そうするうち、この土地に行き当たったんです。葉山は海の見えるところも素敵だけれど、少々不便で、喧騒とは距離を置く山の中も素晴らしくて。思わぬ出合いでしたが、急転直下で、家を建てようという話になったんです」と徹さん。
いわゆるログハウス。未奈子さんは「せっかくならば、風景に溶け込む家を建てたかった」と話す。「頭に浮かんだのは、以前、何の気なしに出かけた展示場で見た〈BESS〉の家。木の家の温かさがここにぴったりだと思い、依頼することに」
1階は、玄関、リビングといった境目なく土間が広がっている。これも〈BESS〉の家の特徴。
「ここがあるから、新入りの僕たちが土地になじむのに時間がかからなかったんですよ。関所がなくて中に入りやすいみたいで。『どう? 慣れた?』『お茶、淹れてよ』なんて、近隣の方々が寄ってくださって。庭のいじり方、薪の割り方を教わったりし、都会では叶いづらい、近所付き合いに助けられながら、日々を過ごしています」とふたりは笑った。
お茶といえば、徹さんはこの家に住み始めてから、会社員からコーヒー焙煎士へと職を転じている。
「もともとは緑茶か白湯党。コーヒーは苦くて嫌いだったんです。でも、山の中のこの家には、コーヒーのほうが似合う。何だか、コーヒーが飲めないことが悔しくなってきて、豆、焙煎、挽き方、淹れ方を研究、僕が飲めるコーヒーを追い求めているうち、ハマってしまいました」
SNSを通じて関連エピソードを発信するうち、「飲みたい」と連絡をくれる人が現れ、現在はコーヒーショップを運営するまでになった。
「車も自分でいじるし、工具を使うのは好きでしたが、山の家で、趣味だったことが生活に転じました。必要に応じ、家具や棚を作り、家の修理もします。本来、暮らすってそういうものだ、と体感する毎日です」
山口 徹 / 山口未奈子 コーヒー焙煎士 / 会社員
〈Hayama Log Cabin Coffee〉を運営する徹さんと未奈子さんは地元の同級生。暮らすのは、〈BESS〉のカントリーログ・クミンⅡ(クールテイスト)。
photo : Mai Tanaka illustration : Shinji Abe (karera) edit & text : Koba.A