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山口の地で、新たな萩焼のスタイルを追求する坂倉正紘さんの企画展が『eatrip soil』で開催。8月21日から8月27日まで。 / August 20, 2021

Will of Soil- 坂倉正紘展

今回のイベントのために制作された器と、山口県のおいしいお菓子と。

古くから多くの茶人たちに愛されてきた山口県の伝統工芸品、萩焼。萩焼は、松本萩と深川萩の2つの窯に分かれており、長門市の長門湯本温泉のそばにあるのが深川窯。この地で今、注目を集めている萩焼作家、坂倉正紘さんの作品が揃う企画展「-Will of Soil- 坂倉正紘展」が東京・表参道の『eatrip soil』で8月21日(土)から8月27日(金)まで開催される。

本誌92号の特集「部屋に、美しいもの、かわいいものを」でも訪れた坂倉新兵衛窯で日々作陶を行う坂倉正紘さん。山口県の無形文化財として名高い15代目坂倉新兵衛さんの息子であり、360年以上の歴史と伝統を継承しながらも、大道土をはじめとした萩の伝統的な土に身近な場所で自ら採取した土を取り入れたり、東京芸術大学で彫刻を学んだ経験を生かしてオブジェを制作したりと、新たなスタイルを模索している。そんな彼の作品は、どれも豊かな自然の息遣いが伝わってくるような、プリミティブな魅力に溢れたものばかりだ。

企画展に並ぶのは、今回のイベントのために『eatrip soil』がリクエストしたカップや壺などの新作の器たち。好きなドリンクをたっぷり注いだり、イベントで購入したお菓子を入れたりと、使用する日々のシーンを思い浮かべるだけで楽しくなる作品が揃う。会期中は、長門湯本温泉街で坂倉さんの器を紹介している『cafe&pottery 音(おと)』の店長、AINONEさんが作るブラックベリータルトやクッキーも用意され、坂倉さんの器でチャイと一緒に楽しめるのもうれしい。さらに、津田農園のジュースやひものや食堂ひだまりの干物、孫農園の天然はちみつ、ユーカリとタイヨウのクッキーなど、山口県のおいしい食材も多数販売中。8月21日、22日、24日は、坂倉さんも在廊予定。この機会をお見逃しなく。

Will of Soil- 坂倉正紘展1
Will of Soil- 坂倉正紘展3
Will of Soil- 坂倉正紘展2
Will of Soil- 坂倉正紘展4
坂倉正紘

坂倉正紘 Masahiro Sakakura
焼物作家

1983年、山口県⻑門市生まれ。2007年に東京藝術大学彫刻科を卒業し、ʼ09年に同大学大学院彫刻専攻修了。その後、京都市伝統産業技術者研修で2年間、陶芸の技術を学んだあと、ʼ11 年に父である山口県指定無形文化財15代坂倉新兵衛の下で作陶の道に入る。

photo:Kazumasa Harada

EVENT INFORMATION

-Will of Soil- 坂倉正紘展 

会場:eatrip soil
住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE4F
日時:2021年8月21日(土)〜27日(金)
営業時間:12:00-19:00
※COVID-19の状況により、変更となる場合があります

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