Fashion

新宿の『ビームス ジャパン』で、
北海道・阿寒湖のアイヌ文化に触れる『AINU CRAFTS』が開催中。AINU CRAFTS from Lake Akan / October 16, 2019

世界中のクラフトを紹介してきた〈フェニカ〉の視点で選ばれた、
アイヌ文化を引き継ぐ6人の作家の商品と、貴重な工芸品が並ぶ。

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ここでしか購入できない、〈フェニカ〉とアイヌ工芸作家のコラボレーション商品。

約2年間にわたってコラボレーションを続けてきた〈フェニカ〉と北海道・阿寒湖のアイヌ工芸作家。その様子は本誌2019年11月号でも紹介したが、集大成となる展示「AINU CRAFTS from Lake Akan Traditon and Innovation」が、新宿の『ビームス ジャパン』5階「フェニカ スタジオ」と「Bギャラリー」にて、2019年10月13日から開催されている。

手つかずの美しい自然が広がる阿寒摩周国立公園の西に位置し、豊かな温泉の湧く、北海道・阿寒湖。釧路空港から車で北へおよそ1時間の場所に、アイヌの人々が暮らす「阿寒湖アイヌコタン」がある。古式舞踊や民謡といった芸術と、木彫や刺繍といった工芸。それらの素晴らしい伝統文化を引き継ぐ作家の中から、〈フェニカ〉は6人とコラボレーション。今回の展示では、「フェニカ スタジオ」でのみ購入できる商品が並んでいる。

木彫、刺繍、織物、彫銀など、工芸品の並ぶ店内。
木彫、刺繍、織物、彫銀など、工芸品の並ぶ店内。
木彫作家、滝口健吾の作品。アイヌ民族にとって貴重な交易品であった針をしまう「チシポ」や、バターナイフ、サラダサーバーなど。
木彫作家、滝口健吾の作品。アイヌ民族にとって貴重な交易品であった針をしまう「チシポ」や、バターナイフ、サラダサーバーなど。
彫銀作家、下倉洋之はアイヌの文様をデザインしたアクセサリーを制作。フェニカのアイコンであるツバメも彫られたスペシャルな商品も(写真中央)。
彫銀作家、下倉洋之はアイヌの文様をデザインしたアクセサリーを制作。フェニカのアイコンであるツバメも彫られたスペシャルな商品も(写真中央)。
アイヌの文様を施した巾着袋は、刺繍作家の鰹屋エリカによるもの。独特ながら美しい色の組み合わせも魅力の一つ。
アイヌの文様を施した巾着袋は、刺繍作家の鰹屋エリカによるもの。独特ながら美しい色の組み合わせも魅力の一つ。

伝統工芸品を通して、アイヌ文化の魅力をより深く感じる。

「フェニカ スタジオ」に隣接する「B ギャラリー」では、現地でも目にすることが難しいアイヌの伝統工芸品を展示。ここで紹介されているアイヌ文化や、儀式で使用される工芸品は、今回のコラボレーション商品のインスピレーション源になったもの。アイヌ文化について多角的に知ることで、工芸品の魅力もより深く理解できるような構成になっている。会期中は作家によるトークショーも開催予定。この貴重な機会に、ぜひ足を運んでほしい。

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AINU CRAFTS from Lake Akan Tradition and Innovation

会期
商品販売@フェニカ スタジオ
2019年10月13日(日)~20日(日)
アイヌ関連展示@Bギャラリー
2019年10月13日(日)~27日(日)

会場
ビームス ジャパン
東京都新宿区新宿3−32−6−5F
☎03−5368−7304

トークショーなど、作家来店イベントの日程は下記サイトにて。

Bギャラリーはこちら

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