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「いちごとモッツァレラチーズのホットサンドイッチ」。坂田阿希子さんに聞いたあつあつのホットサンドのレシピ。その3May 23, 2023

2023年4月20日発売の特集「朝を楽しむための28のこと」。陽射しを浴びたり、深呼吸したり、散歩したり、ゆったりと朝食をとったり……。さまざまな視点から、朝を楽しむための28のことを特集しています。ここでは、料理家の坂田阿希子さんに聞いたたっぷりの野菜をプレスしたあつあつのホットサンドのレシピから、「いちごとモッツァレラチーズのホットサンドイッチ」を紹介します。

いちごとモッツァレラチーズのホットサンドイッチ

「いちごとモッツァレラチーズのホットサンドイッチ」。坂田阿希子さんに聞いたあつあつのホットサンドのレシピ。その3 朝を楽しむための28のこと。
「小さめの食パンで2 組、かわいらしく作るのが気分」。赤と緑の取り合わせが一日の始まりに彩りを添えてくれる。

焼いてコンフィチュールのようになったいちごに、モッツァレラとルッコラがぴたりと寄り添う。「酸味と甘味、塩気のバランスも良く、まさにサラダのようなホットサンドです」

【材料】
食パン(小さめ、8枚切り)… 4枚 モッツァレラチーズ… 1個(120g) いちご… 5個 ルッコラ… 1パック(30~50g) バター(あれば無塩のもの)、オリーブオイル、粗塩、黒胡椒…各適量

【作り方】
1.モッツァレラチーズは5 ~ 6 ㎜厚さに切り、いちごは縦半分に切る。

2.食パンはそれぞれ片面にバターを塗る。2 枚にざく切りにしたルッコラの半量をのせて、オリーブオイル少々を回しかけ、粗塩少々をふる。

3.残りの2枚にモッツァレラチーズを並べて、その上にいちごを並べる。オリーブオイルを回しかけて粗塩と黒胡椒をふり、2とともにトースターに並べて入れて焼く。

4.ルッコラのかさが半分ほどに減ったら、残りのルッコラをのせてさらに焼く。モッツァレラチーズが溶け、いちごが少し崩れるくらいになったら、まな板に取り出す。

5.2枚をそれぞれ両手に持ち、パタンと合わせる。まな板に置いて上から軽く押さえて切り分け、いちご(分量外)とともに皿に盛る。

ルッコラはざく切りにしてからのせる。あれば、セルバチコでも。細くて短いので、扱いやすい。
ルッコラはざく切りにしてからのせる。あれば、セルバチコでも。細くて短いので、扱いやすい。
ルッコラはすぐかさが減るので、半量を焼いてから残りを足す。挟む前に追いルッコラをしても。
ルッコラはすぐかさが減るので、半量を焼いてから残りを足す。挟む前に追いルッコラをしても。

28 THINGS_HOT SANDWICH

具をのせたら、トースターに。
手でパタンとプレスする簡単サンド。

 並々ならぬサンドイッチ愛で知られ、パンの種類と厚みから具の組み合わせ、重ねる順番まですべてを吟味する料理家の坂田阿希子さん。ホットサンドにもその哲学が行き渡っている。

「パン1枚に葉野菜をこんもりと、もう1 枚にはチーズやタルタルなど、互いをくっつけるような具を。一緒にトースターに入れ、焼き上がったら本を閉じるようにパタンと合わせるだけなんです」

 朝にぴったりのホットサンドを、とお願いしたら、3つの楽しい組み合わせを教えてくれた。そのうちのひとつ、メルトチーズとキャベツのホットサンドイッチを例にコツを聞いてみると、「まずは常温に戻したバターをマスタードと混ぜ、パンの片面の隅々まで塗る。そして千切りキャベツを、躊躇せず山盛りに。オイルをふって表面温度を上げ、蒸し焼き状態にします。もう1 枚にはチーズをたっぷりと。中身がボリューミーなホットサンドには、8 枚切りの食パンがおすすめ」。

 トースターで焼いた野菜は香ばしくジューシーになり、かさも減るのでたっぷりと食べられる。

「具をのせたら、後はオーブントースター任せなので、焼いている間に身支度を整えたり、コーヒーをゆっくり淹れたりできるのも魅力です」

 カリッと焼けた表面にかぶりつくと、しんなりとしたキャベツの甘味とチーズのコクの後に、ディジョンマスタードの優しい酸味が。頬張るうちに、幸せな気持ちがゆっくりと広がっていく。

「野菜とチーズ、フルーツを一緒に焼いてもいいですし、いろいろな組み合わせが可能です。温かいサラダを食べるように楽しんでもらえたら」

坂田阿希子 Akiko Sakata

料理家。店主を務める東京・代官山『洋食 KUCHIBUE』にて、自身が愛してやまない洋食メニューを提供する。『きょうの料理ビギナーズ』(NHK出版)にて好評連載中の「サカ
タサンド」はインスタグラムでストリーミング動画も配信。

photo : Norio Kidera text : Kayako Nitta

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