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〈ドコノコ〉と一緒に猫の習性を学びました。頭ドンDokonoko / March 14, 2019
頭ドン
壁や柱、床、飼い主の脚など、とにかくいろいろなところに頭をこすりつける猫。けっして怒って頭突きをしているわけではありません(笑)。猫の額には、あごと同様にフェロモンを出す臭腺があり、額をこすりつけることによって、自分の縄張りや所有権を主張しているのです。新しい家具などを置くと、いそいそと近づいて頭突きすることもありますよね。これもいち早く縄張りを宣言する行為です。また親子やきょうだいで頭を合わせるのは猫の挨拶。互いの匂いを確かめ合うことで安心します。だから飼い主の体に頭突きをするのは、親愛の情。ときどき勢いがありすぎて痛いこともありますが、許してください。また臭腺は性感帯でもあるので、こすりつけることによって快感を得ているという場合も。

主人の匂いに包まれ、暖房もあったかいし、超リラックスして安眠中。手足を投げ出して寝ているのは安心している証拠です。

反省中みたいですが、これもれっきとした匂いつけ。新しい家具を買ったり、引っ越ししたりすると、猫は頭突きに大忙しです。

壁に匂いをつけて、ここは僕の家だぞ!とアピールしているのでしょうか。性感帯が刺激されて気持ちいい〜という感じも。

すごい体勢だけど「ここも私の縄張りよ!」ってことでしょうか(笑)。頭ドンをしているうちに、気持ちよくなったのかもね。

額をこすりつけているうちに、気持ちよくなって寝ちゃったのかな? または家具についた自分の匂いに安心したのかも。

飼い主や自分の匂いが染み込んだソファに顔をうずめて安心しきっているんでしょう。頭をつければさらに匂いがつきますしね。

〈ドコノコ〉について
糸井重里率いる〈ほぼ日〉が運営するペットアプリ。一緒に暮らしている犬や猫を登録すれば写真やコメントをつけて投稿でき、世界中のコの写真を見ることができる。投稿した写真はブックに保存されるので、愛猫や愛犬の思い出帳としても。毎日更新される編集部からのおすすめ動画も楽しい。dokonoko.jp

監修・今泉忠明
動物学者
text : Yuriko Kobayashi illustration : Shapre
※『&Premium』No. 45 2017年9月号より