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〈ドコノコ〉と一緒に猫の習性を学びました。暖どり名人Dokonoko / March 07, 2019
暖どり名人
寒い季節になると、猫は人間より先にこたつやストーブの周りに集まってきますよね。でもふと見ると「ちょっとちょっと、ヤケドするよ〜!」というくらい、ストーブに接近して寝ていることがあります。猫は敏感でビビリというイメージが強いですが、じつは温度を感知する機能においては鈍感。肉球や鼻など以外の毛で覆われている部分は温度を感じにくく、人間なら44℃くらいで「熱い!」と感じるところを、猫は51℃程度になってはじめて熱さを感じるといわれています。ストーブの周りで寝ているとき、鼻が熱を発する部分に向いていればいいのですが、お尻を向けていると背中の毛が焦げてしまうということも。キッチンで火を使っているときなども平気で寄ってきてヒゲを焦がしちゃったりします。こればかりは飼い主が気をつけるしかないので、十分注意してあげてください。

猫の肉球は温度に敏感なので、歩きながら暖かい場所を探します。太陽の動きとともに移動することも。

猫は学習する動物なので、一度「暖房=暖かい」と覚えると、電源OFFでもこうして座ります(笑)。

暖かい場所を見つけると学習し、いつもそこで寝る猫も。家にいくつかお気に入りの場所があるはず。

ストーブを枕にするとは、なんとも鈍感な猫(笑)。上に飛び乗らないよう、注意してあげてくださいね。

鼻がストーブを向いているので、近づきすぎることはないかな? 火がちょっとまぶしいのかも。

鼻で外の冷気を感じているので、毛布やこたつの中が熱くなってもずっとこうしていられます(笑)。

「家電=ぽかぽかする」と学習した猫でしょうか。あるいは飼い主の気を引きたいのかもしれません。

暖をとるというより、背後にあるカップが気になりつつも、適当にしっぽで確認している状態かな?

一匹が火に寄ればみんな寄ってくる。猫同士仲が良ければ良いほど、こうした同調が起こるんです。

〈ドコノコ〉について
糸井重里率いる〈ほぼ日〉が運営するペットアプリ。一緒に暮らしている犬や猫を登録すれば写真やコメントをつけて投稿でき、世界中のコの写真を見ることができる。投稿した写真はブックに保存されるので、愛猫や愛犬の思い出帳としても。毎日更新される編集部からのおすすめ動画も楽しい。dokonoko.jp

監修・今泉忠明
動物学者
text : Yuriko Kobayashi illustration : Shapre
※『&Premium』No. 45 2017年9月号より