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〈ドコノコ〉と一緒に猫の習性を学びました。あごクイDokonoko / February 21, 2019
あごクイ
ちょっとした段差があればすぐにあごをのせてくる猫たち。横着しているように見えますが、まさにそのとおりで、理由のひとつは「楽だから」。猫のようによつんばいで歩く動物は頭を支えるのが大変。だからちょうどいい段差があれば、無意識にのせてしまうのです。とくにぼーっとしているときは、あごクイしがち。人間だって、ぼんやりしているときは無意識に頬杖をついていたりしますよね。猫のあごの下には臭腺というフェロモンを分泌する器官があります。そこをこすりつけることによって、なわばりや所有権を主張することも。飼い主の手にあごをのせるのは「私のもの!」という気持ちの表れかも。さらにあごの下には性感帯があるので、ものにこすりつけると気持ちいいという理由も考えられます。

飼い主さんがごはんを食べている様子を見ていたのかな? ちょうどいい高さにテーブルがあったのでのせてみた、という感じ。

耳がやや下がっているので、無心でぼーっとしている状態です。「俺が野良猫だったらなあ」なんて空想しているのかも(笑)。

あごのせにちょうどいいかな〜と思ったけど、やや高めかな(笑)。多少無理な体勢でも、とりあえずのせるのが猫ですね。

これなら異変を察知しても顔を起こさず前を見られるので、合理的な寝方ですね。あるいはまだ子猫気分が抜けないのかしら?

窓の外を見ながら、ぼんやり空想中。人間でいえば、喫茶店の窓辺に座って、頬杖ついて考え事をしているという感じですね。

お気に入りのベッドでぐて〜っとなっていたのでしょう。カメラに気づいたせいか、耳が前を向いていて、やや警戒中です。

〈ドコノコ〉について
糸井重里率いる〈ほぼ日〉が運営するペットアプリ。一緒に暮らしている犬や猫を登録すれば写真やコメントをつけて投稿でき、世界中のコの写真を見ることができる。投稿した写真はブックに保存されるので、愛猫や愛犬の思い出帳としても。毎日更新される編集部からのおすすめ動画も楽しい。dokonoko.jp

監修・今泉忠明
動物学者
text : Yuriko Kobayashi illustration : Shapre
※『&Premium』No. 45 2017年9月号より