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YOMOGI BOOKS よもぎBOOKS


Book 95 / December 15, 2017 『おやすみなさい』ヴィルジニー・アラジディ カロリーヌ・ペリシエ・作 エマニュエル・チュクリエール・絵 カヒミ カリィ・訳(アノニマ・スタジオ) 選・文/よもぎBOOKS

おやすみなさい

一日の終わりのおやすみ前の読み聞かせの時間におすすめしたい絵本がこちら。叙情的な物語に、白く輝く満月。葉っぱの小さなそよぎ。水をすべるかすかな風の音。一瞬一瞬で消えてしまうそれらを感じながら、オレンジ色に輝くどうぶつたちは静かに自分たちの寝床へと帰っていきます。母が子にそっとほほえみかけるようなまさに母性のような絵本で、読み終える頃には自然と心のなかが穏やかになり、優しい気持ちにさせてくれます。ゆっくりとゆっくりと、子どもを撫でながらささやくように読んで欲しい一冊です。


Book 94 / December 08, 2017 『へたなんよ』ひこ・田中 ・文 はまの ゆか・絵(光村教育図書) 選・文/よもぎBOOKS

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年をとるといろんなことが「へた」になります。耳が遠くなり電話にでるのが下手になり、ものを覚えるのが下手になり、歩くのも下手になります。おばあちゃんの代わりに電話にでたり、歩くのを支えたりする孫のネネちゃんが「おばあちゃん、へたやねぇ」と言い、おばあちゃんは「ネネちゃんはじょうずやねぇ」と褒めます。日常、「へた」というのは相手を見下すような言い方になりがちですが、本来、へたであることは一つの人間らしさであったり、相手に歩み寄るひとつの能力のように感じます。誰にでも必ず下手なところがあり、上手なところがあります。下手だからこそ上手な人を褒めることができ、相手の心を温めることができます。心温まった相手は、また誰かを褒め、そのあたたかな輪はどんどんひろがっていくのです。全編関西弁の、とても優しい絵本です。


Book 93 / December 01, 2017 『うれないやきそばパン』富永まい・文 いぬんこ・絵 中尾昌稔・作 (金の星社) 選・文/よもぎBOOKS

うれないやきそばパン

正座して遠くを見つめるやきそばパン。表紙に描かれたいぬんこさんのイラストと『うれないやきそばパン』というタイトルが見た人の心を掴んで離さない絵本です。さぞや悲しいお話だろうとページをめくれば、そこには予想外の物語が待っています。古くからある可成家(かなりや)パンは昔ながらのパン屋さん。毎日売れ残るパンをどうにかしなければと店主が生み出したのはとびっきりのパン・ポールでした。店主のため、そしてポールを置く場所を増やすため出ていくことを決心したやきそばパンですが、そんな彼をひょいと拾い上げる、ある人が現れて……。必要じゃない人(あるいはパン)なんていない。心だけではなくおなかの中までポッとあたたかくなりますよ。


Book 92 / November 24, 2017 『まだかな まだかな』竹下文子・作 えがしらみちこ・絵(ポプラ社) 選・文/よもぎBOOKS

まだかなまだかな

こどもにとっておかあさんはかけがえのない存在です。こどもが「まだかな、まだかな」とおかあさんを呼べば、おかあさんは「はーい」って応えてくれる存在です。猫だってコアラだってアシカだって人間だって、それはみんな同じ。こどもはおかあさんがだいすきで、おかあさんだってこどものことがだいすき。竹下文子さんの柔らかな呼びかけに添えるのは、えがしらみちこさんのぽっかぽかのイラスト。絵本を読み終えたあとにはお互い素直に「だいすき!」と言いあえる、あたたかな一冊です。


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2017年に東京都三鷹市にて実店舗をオープン。また、山梨県にあるギャラリーカフェ「ナノリウム」(山梨県富士吉田市上吉田4583−6)に本棚を間借りして販売。Webショップでも販売を展開。絵本を中心に何度も読みかえす本、思考に新しい示唆を与えてくれるような本を選書している。
https://yomobibooks.stores.jp/
東京都三鷹市下連雀4-15-33 三鷹プラーザ日生三鷹マンション2F/TEL 050-6870-6057