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Book

Seikosha 誠光社


Book 04 / December 11, 2015 『East London Swimmers』Madeleine Waller (Hoxton Mini Press)

East London Swimmers

地元、イーストロンドンにまつわる本を作り続けるインディペンデント出版、〈HOXTON MINI PRESS〉。小ぶりな上製ハードカバーに、背表紙のクロス装、箔押しの表紙と、統一感ある判型がコレクター心をくすぐります。本書は真冬の屋外プールに集まる地元っ子を撮影したポートレイトと彼らのちょっとしたインタビューを添えたユニークなコンセプトの写真集。極寒のロンドンで彼らはなぜ泳ぐのか。視点とデザインの面白さが光る一冊。


Book 03 / December 04, 2015 『お日さまお月さまお星さま』カート・ヴォネガット、アイヴァン・チャマイエフ 浅倉久志 訳 (国書刊行会)

お日さまお月さまお星さま

無神論者であったカート・ヴォネガットが、デザイナーのアイヴァン・チャマイエフと組んで製作したイエス生誕を描いたクリスマス絵本。抽象的な切り絵のようなグラフィックと最小限に抑えた色数がモダン。まず神は瞳をつくり、視覚が生まれると同時に星や月が表れる。眼を閉じると星月も姿を消す、そんな淡々とした展開を暖かい部屋でゆっくりと楽しみたい。ヴォネガット作品といえばこの人、浅倉久志さんによる翻訳も嬉しい。*写真は洋書版です。


Book 02 / November 27, 2015 / 〔SPONSORED〕 『シカゴ育ち』スチュアート・ダイベック  柴田元幸 訳 (白水uブックス)

シカゴ育ち

訳者の柴田元幸さん自身、2003年に寄せたあとがきのなかで「これまで訳したなかでいちばん好きな本」と語る、叙情溢れる名短編集。冒頭の「冬のショパン」は、雪がちらつく季節になるたびに読み返す個人的なフェイヴァリット。冬の日、階上で響くピアノの音にじっと耳を澄ます少年に、不思議なほど感情移入してしまう。雪の降り積もる音まで聴こえてきそうな、綴られる会話や情景は饒舌ながら通奏低音は「しん」とした一編。


Book 01 / November 17, 2015 『雪がふっている』レミー・シャーリップ (タムラ堂)

雪がふっている

1957年にクリスマス・カードとして発行された小さな絵本の復刻版。半透明のスリーブケースから真っ白な本を取り出しページを開くと、見開きも真っ白。開けど開けど純白のページにテキストだけが添えられ、読者に雪の日の情景をイメージさせる仕掛け。ジョン・ケージに捧げられているのも納得の、わかりやすくも前衛的な一冊。まるで本書のそのものが雪のかたまりのよう。ケージの沈黙同様、余白そのものを見つめる贅沢な時間を。


Seikosha 誠光社

〈恵文社一乗寺店〉で店長を務めた堀部篤史が退社後、2015年11月に京都河原町に開店。本屋の新しいあり方を模索、提案するべく始めた実験的アプローチが光る。▷京都府京都市上京区俵屋町437
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