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京都さんぽ部の『新風館』ガイド。August 20, 2020 / 〔PR〕

&Kyoto Special

京都を暮らすように旅する、本誌人気連載「&Kyoto」のスペシャル版!
この6月に満を持してオープンした『新風館』を、大和まこさんが案内します。

illustration : Junichi Koka

新風館
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歴史ある建物が新たにつくるシーンに立ち会える喜び。

新風館
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最寄り駅は京都市営地下鉄烏丸線・東西線の烏丸御池駅。京都駅からも3駅の近さだ。地下フロアが誕生したことにより地下鉄から直結し、利便性が格段にアップした。四条通や鴨川も徒歩圏内で立地も抜群。紹介するショップはすべて新風館1階に。▷京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586−2

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文・写真/大和まこ
「京都さんぽ部」部長。自宅から『新風館』まではちょうど1㎞の距離。朝7時からコーヒーも飲めて、すでに活用頻度は高め。

 

待ち遠しかった開業を6月に果たし、今、京都でもっとも注目を集める『新風館』。ステイからショッピング、食事まで何度でも足を運びたくなる魅力を、ここに紹介したい。

米・ポートランド発『スタンプタウン コーヒー ロースターズ』も登場。
米・ポートランド発『スタンプタウン コーヒー ロースターズ』も登場。
『お茶と酒 たすき 新風館』では、煎茶ジンライムなどさけ氷も新たに。
『お茶と酒 たすき 新風館』では、煎茶ジンライムなどさけ氷も新たに。

街を変えてきた存在の、次なる展開がついに!

京都中央電話局として1926年に建てられた洋館が、商業施設『新風館』という形でオープンしたのは2001年のこと。その時点ですでに後のリニューアルは予定されていて、街づくりの布石だったという。それまで繁華街といえば河原町通や四条通が中心。オフィス街だった烏丸界隈や三条通が今のように賑わい、人の流れができたのは『新風館』がきっかけだった。やがて役目を果たした’16年に閉館。このたび新生『新風館』となって街に再登場した。
「具体的に新たな商業施設を検討し始めたのは’13年頃。街に開かれた場として愛され続けてきた空間を受け継ぐと考えたとき、共通するフィロソフィーを持ったパートナーとして浮かんだのが『エースホテル』でした」と商業事業部の渡辺修五さん。
吉田鉄郎によるモダニズム建築を受け継ぐ保存建築棟に加え、新築棟の建築デザインは隈研吾が手がけた新たな『新風館』。核となる『エースホテル京都』は既存の9つのホテル同様、宿泊客以外にも開かれたパブリックスペースが大きな特徴だ。染色工芸家・柚木沙弥郎のアートワークをはじめ、数多くのアーティストによる作品が館内を彩る。そんな空間でコーヒーを飲んだりPCを開いて仕事をするなど、開業して1か月も経つ頃には思い思いに過ごす人が増えてきた印象。私にとってもロビーフロアで打ち合わせ、レストランでランチなど、泊まらずともすっかり日常の一部になった感がある。

エースホテル京都
Ace Hotel Kyoto

京都市中京区姉小路通東洞院西入ル車屋町245−2 ☎075−229−9000 全213室。スタンダードキング1泊1室¥30,000〜(サービス料・税・宿泊税別)。

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銅板を叩いて仕上げたレセプションカウンター。奥のコーナーはオリジナルグッズなどを販売するショップに。
銅板を叩いて仕上げたレセプションカウンター。奥のコーナーはオリジナルグッズなどを販売するショップに。
旧棟の客室は窓枠の意匠や高い天井に建物の歴史を感じる。
旧棟の客室は窓枠の意匠や高い天井に建物の歴史を感じる。
バー&タコスラウンジ『ピオピコ』では、LAの人気シェフ、ウェス・アヴィラによるタコスやケサディーヤを。
バー&タコスラウンジ『ピオピコ』では、LAの人気シェフ、ウェス・アヴィラによるタコスやケサディーヤを。
DJブースも備えた『ピオピコ』の中二階フロア。
DJブースも備えた『ピオピコ』の中二階フロア。

何度も足を運びたくなる注目したいショップたち。

商業施設に目を向ければ、こちらにも魅力ある顔ぶれが揃う。『本と野菜 おいおい』は、京都でオーガニックな農産物を扱う『坂ノ途中』と、東京で『かもめブックス』などを展開する〈鷗来堂〉がコラボレーションした書店カフェ。食べ応えある料理はもちろん、専門性のある書店の登場も嬉しい。『トラベラーズファクトリー 京都』は、旅するように毎日を過ごすための道具を提案してくれるショップ。トラベラーズノートはこの連載のように、人それぞれの「さんぽ部」をつくるためのノートのようで親近感を持っている。アートと植物が迫力ある空間をつくる『ディス イズ シゼン』。軽やかに見える茶屋のメニューも、実は米が由来のドリンクやフードで構成されていて、日本のよさを再確認させてくれる内容に。ほかにも個性あるかき氷の『お茶と酒 たすき 新風館』など、たびたび足を運びたい店がずらり。ここからまた京都が変化する、そんな期待をもたらす存在だ。

本と野菜 おいおい
Book and Vegetable OyOy

☎075−744−1727 11:00〜23:00(ランチ15:00LO、ディナー22:00LO) 無休 テイクアウトも可能。

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本棚には食にまつわる本を中心に選書。
本棚には食にまつわる本を中心に選書。
『坂ノ途中』が扱う野菜や調味料なども販売。本と絡めて展示するコーナーもある。
『坂ノ途中』が扱う野菜や調味料なども販売。本と絡めて展示するコーナーもある。
OyOyスープランチ¥1,300。丹波シメジの出汁とベジタブルストックを使ったスープは濃厚で、野菜のおいしさを実感する味わい。ご飯かパンを選ぶスタイル。
OyOyスープランチ¥1,300。丹波シメジの出汁とベジタブルストックを使ったスープは濃厚で、野菜のおいしさを実感する味わい。ご飯かパンを選ぶスタイル。

トラベラーズファクトリー 京都
TRAVELER’S FACTORY KYOTO

☎075−241−3003 11:00〜20:00 無休 京都店限定のスタンプも。

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新たな京都みやげにもいい限定プロダクトなども。
新たな京都みやげにもいい限定プロダクトなども。
『エースホテル京都』とコラボレーションしたトラベラーズノート Ace Hotel Kyoto キャメル ¥4,800、トラベラーズノート リフィル Ace Hotel Kyoto 市松模様 ¥580も新たに登場。
『エースホテル京都』とコラボレーションしたトラベラーズノート Ace Hotel Kyoto キャメル ¥4,800、トラベラーズノート リフィル Ace Hotel Kyoto 市松模様 ¥580も新たに登場。
関西初出店となりノートと共にある生活を提案する。
関西初出店となりノートと共にある生活を提案する。
自由に読める旅にまつわる本も選書されている。
自由に読める旅にまつわる本も選書されている。

ディス イズ シゼン
(THISIS)SHIZEN

☎075−585−5226 茶屋8:00〜23:00 植屋10:00〜19:00 無休 オリジナル日本酒も販売。

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名和晃平らのアート作品に彩られた空間。植物を扱う「植屋」と「茶屋」で構成されている。
名和晃平らのアート作品に彩られた空間。植物を扱う「植屋」と「茶屋」で構成されている。
茶屋のメニューから、ノンアル甘酒サワー・ザクロ¥550。ダンゴ・豆腐ナッツ3本¥250。
茶屋のメニューから、ノンアル甘酒サワー・ザクロ¥550。ダンゴ・豆腐ナッツ3本¥250。
植屋の植物は苔玉や、店内の電気窯で焼き上げた鉢に植えられ販売されている。
植屋の植物は苔玉や、店内の電気窯で焼き上げた鉢に植えられ販売されている。

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