Beauty

キレイの理屈老舗だけど最先端。常に女性に寄り添うメイクブランド。『&Premium』No. 64 2019年4月号「&Beauty」より / March 04, 2019

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REVLON | SUPER LUSTROUSTM LIPSTICK
豊かなカラーバリエーション、鮮やかな発色と光沢感、クリーミーなつけ心地で70年以上も売れ続けている、世界のロングセラーリップスティックから、永遠のアイコンともいえる赤のシェードが復刻新発売。レブロン スーパー ラストラス リップスティック 120 ファイアー&アイス ¥1,200(レブロン ☎︎0120−803−117)

メイクをする人ならば、必ず一度は商品を手に取ったことがあるだろう、とても身近な存在である〈レブロン〉は、今年創業87周年を迎えた。
1932年にブランドを立ち上げた創業者、チャールズ・レプソンは、”女性の美のために店で夢を売る”という企業コンセプトを元に、科学者であるチャールズ・ラックマンと、カバー力のあるクリームタイプのネイルを世界で初めて作る。
1940年には、女性が食事をする際のナプキンを使う仕草から、口元と指先のカラーコーディネートの美しさに気づき、ブランドの代表的存在であるリップスティックを開発。カラーレンジが豊富なリップは、値段の手軽さも相まって大ヒットした。この2つのプロダクトは、ファッションとの融合へ重要な役割を果たし、その後も、”女性の美と生き方”の提案を製品とともに展開している。
その一つの例が香水だ。’70年代当時は男性から女性に贈るのが一般的だった香水を、自身の表現の一つとして、自分のためにまとうことを提案したのも〈レブロン〉だった。
’80年代に入ると、当時もてはやされていたスーパーモデルたちを、積極的に起用して広告のキャンペーンを打ち出し、自立する女性の美しさとかっこよさを広めるのに一役買った。女性のライフスタイルや価値感とともに、常に女性を応援、サポートするブランドとして、長きにわたり、世の中に存在して愛され続けてきたのだ。
今年1月21日に発売された「ファイアー&アイス」という色のリップは、1952年の秋に発売されたものの復刻色。主役級のハッと目を引く鮮やかな赤で、今つけても古さを感じさせず、女性の美しさを最大限に引き出してくれる発色が特徴。当時、一世を風靡した「ファイアー&アイス」は、炎のような情熱と、氷のような冷静さを併せ持つ女性という、センセーショナルなテーマで、化粧品メーカーが女性の生き方を取り上げるという、初めての試みだった。
何十年にもわたり輝き続け、新しい商品を発信し続けているブランドだけに、一度離れても、また手に取る人が多いのも〈レブロン〉の特徴だ。
三世代にわたり、愛されるプロダクトを展開する〈レブロン〉はこれからも女性に寄り添い続け、新たな生き方を見せつけてくれるだろう。

文/久保直子
くぼ・なおこ/ウェルネス&ビューティジャーナリスト。植物療法(フィトテラピー)をツールに、ココロカラダハダケアについて独自発信。

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