台湾茶のある風景
茶農家出身のデザイナーが開く『清山寶珠』で坪林産の包種茶とモダンな茶器を。March 30, 2026
清山寶珠(チンサンパオツー)
海外で室内デザイナーとして活躍していた店主のルビーさん。ここはそういった時期に培ったセンスを生かし、9年前にオープンしたセレクトショップである。実家は台北市に隣接する新北市の山間部・坪林。1960年代頃から茶業が発達した土地で、彼女の両親も包種茶の栽培を手がけ、現在は2人の兄が継いでいる。店で扱うのは2種類の包種茶。一つは発酵度が低めで、蘭の花を思わせる軽やかな「清香」系。もう一つはしっかりと焙煎された「熟香」系で、ほのかに酸味を帯びた重厚な味わい。最近は前者が主流だが、ルビーさんが子どもの頃から親しんできたのは後者だという。さらに店内には彼女の審美眼で選ばれた現代作家の茶器も並ぶ。伝統的な茶道具とは異なり、すっきりと洗練されたデザインで、使い勝手のよさを基準としている。「台湾茶には特別なパフォーマンスはいりません。日々の暮らしの中で楽しむものであってほしい」と語るルビーさん。きっと、長く愛用したくなる茶器に出合えるはずだ。
清山寶珠(チンサンパオツー)
包種茶以外に阿里山高山茶や紅烏龍茶、東方美人茶なども販売。▽台北市信義區富陽街72巷19號 13時~18時 月火日休 MRT六張犁駅から徒歩約6分。
photo : Ivy Chen text : Mari Katakura






























