骨董王子・郷古隆洋の日用品案内
〈ローゼンタール〉のカップ&ソーサー:骨董王子・郷古隆洋の日用品案内。No. 456 / March 06, 2024
カップ部分の3つの脚が特徴的なカップ&ソーサーは、フィンランドのタピオ・ヴィルカラによってデザインされたもの。白磁のホワイトを基調とした「Century」というシリーズで、グラフィックはタピオの妻であるルート・ブリュックが手がけています。なかでも雲のイラストが入ったものは、僕が好きなコーヒーカップの3本の指に入るほど。こんな美しい絵が施された製品は発売当初の80年代ではどのように受け入れられていたのだろう…と想像が膨らみます。これからも少しずつコレクションしたいと思うお気に入りの食器です。
photo:Naoki Seo
郷古隆洋
ユナイテッドアローズ、ランドスケーププロダクツを経て2010年に Swimsuit Department を設立。輸入代理店をはじめ、世界各国で買い付けたヴィンテージ雑貨などを販売する「BATHHOUSE」を運営するほか、店舗のインテリアコーディネートやディスプレーなども手がける。2015年9月には、日本で初の開催となるモダニズムショーを主宰した。