モデル・小谷実由としらすのペロリな日々。
粘着質な作業阻止係。モデル・小谷実由としらすのペロリな日々。 vol.17January 17, 2023
この原稿も同様ですが、執筆は家ですることがほとんどで、いつも家のリビングで作業をします。そうすると、やってくるのです。あの猫が……! その名も作業阻止係。
運が良ければ、隣の椅子に座ってすやすやと眠りこけてくれますが、大半の場合、まずはおもむろにテーブルに乗って距離近めに、横にじっと鎮座(写真1、2)。最初のうちは、「見守ってくれているのかなぁ」なんて喜んでいましたが、そんな喜びも束の間。キーボードを打つ手を目掛けてパンチ!そして獲物を仕止めるなら根本を狙え! と言わんばかりに、どこで教わったのか腕にガブガブ噛みついてきます。3枚目の写真にある服の袖のシミの数々は噛み付いた痕跡。そろそろ鷹を腕に止まらせる時に装着するカバーを導入したほうがいいでしょうか。「ねぇ!やめてよ~!!」と言っても、もちろんやめてくれません。小学生の子どもが好きな子にちょっかいを何度も出してしまう。そんなようにも見えなくはないですが、作業阻止係は随分と粘着質。任務を遂行するまでは腕に突進してきます。ただこちらも粘着質に耐えながら作業阻止係を阻止することに挑む。すると、突如飽きてどこかに行ってしまうこともあります(その時点で同居人は疲労困憊、それにより作業中断)。
時折、手法を変えて見えないところから狙ってくることもしばしば。オンライン会議をしていたときに下からジャンプして腕にぶら下がられたことがあります。突然web上に並ぶ小さな四角の小窓の1つから叫び声が上がって、会議に同席されていた方はたいそう怖かったと思います。驚かせてしまってすみません。私も驚きました。
しかし、いくら作業を阻止されても、ガブガブ噛んできても、かわいいなぁと喜んでしまうのが同居人の性。これをツンデレの類に入れていいのかはわかりませんが、猫らしい猫だなぁといつも微笑ましく思っています。ちなみに、この文章は既にひとつ戦いを終えてしらすがもう飽きてしまったのでゆったりと書くことができました。目の前の椅子には、ゴマおはぎのようなグレーの塊がこちらを見ている(写真4)。第2ラウンドが始まる前にこのへんで書き終わりたいと思います。