音楽喫茶の〝いい店〞案内。
時代をひとめぐりしたポップチューンを聴きに。神奈川・茅ヶ崎『ブランディン』:音楽喫茶の”いい店”案内。vol.13December 24, 2024
編集者の山村光春さんが考える、今こそ訪れたい"いい音楽喫茶"とは? 山村さんの考察とともに、15の喫茶店とその店を象徴する一枚を紹介。第13回目に登場するのは、神奈川・茅ヶ崎『ブランディン』。
『ブランディン』
時代をひとめぐりしたポップチューンを聴きに。
四半世紀の歳月を経た趣と、潮風が吹き抜けるような爽快感が溶け合う。ここは音楽評論家として活躍する宮治淳一さんが、茅ヶ崎で営むミュージックライブラリー&カフェ。LAで暮らしていた1990年以前よりせっせと集めてきた約1万枚のLPレコードを占めるのは、’60~’70年代を中心とした欧米のポップチューン。時代の気分が如実に反映されたそれらは、聴き返してみると不思議な輝きを帯び、新しい風を吹き込んでくれる。
『ブランディン』を象徴する一枚『All Summer Long』 The Beach Boys
映画『アメリカン・グラフィティ』のラストシーンでこの曲がかかり「たまたまこのレコードを持っていたこともあって、感動した」という、宮治さんの音楽好きの原点とも言える一枚。
SHOP DATA
ブランディン
神奈川県茅ヶ崎市富士見町1−2 ☎0467−85−3818 13:00~18:00 水木休 店主の宮治さんはFM湘南マジックウエイブで「アワ・ヒット・パレード」のDJを担当。
photo,text : Mitsuharu Yamamura
編集者・コピーライター 山村 光春
雑誌『オリーブ』のライターを経て、広告や雑誌の編集・執筆を手がける。『眺めのいいカフェ』(アスペクト)、『おうちで作れる カフェのお菓子』(世界文化社)など著書多数。「やさしい編集室」「京都芸術大学」講師。東京と福岡の二拠点生活。