&EYES あの人が見つけたモノ、コト、ヒト。
〈ブラウン〉の時計に、マヌカハニー etc。毎日のそばにある「愛用品」を語る茶会。写真と文:witchi tai to #1July 02, 2025
はじめまして。ディレクションユニットのwitchi tai to(ウィチタイト)と申します。グラフィックデザイナーの葉田いづみ、写真家の松元絵里子、イラストレーターのよしいちひろ、編集者の高原たまの4人で活動中です。
今回のお話をいただいたところ、「お茶しながら話そうよ~」ということで高原家の喫茶室に集合。ほんのひととき、のぞき見していってくださいね。
高原:ようこそようこそ~。

葉田&よしい:わっ、シュワシュワしてる。
松元:後味あまい! お砂糖入ってないんだよね?
高原:入ってないの。“蜜香紅茶”っていう甘い余韻のある台湾の紅茶を炭酸水で水出しにしたんだ。湿度が高いから一杯目にいいんじゃないかなって。推しの茶人・山本真理子さんの初めてのお茶会に伺った日に、炭酸水で水出ししたお茶を提供してくださって、その時は違う種類のお茶だったけれど、初めての飲み心地と穏やかな清々しさに感激したんだよね。
よしい:最高だよ~(ゴクゴク)。汗もひいたところで、今日のテーマである「日々の暮らしに欠かせない愛用品」、みんな持ってきたよね?
葉田&松元:せーの!

全員:ブーラーウーーン!! あはは、4人ともかぶったー!
よしい:この時計こそまさに、「ザ・スタンダード」だよね。壁掛けも、できるだけ薄くて主張のない、インテリアになじむデザインのものを選びたいと思うと、やっぱり〈ブラウン〉に落ち着くんだよね。
葉田:そうそう。この物価高の昨今でも、数千円で買える良心的な値段なのもいいよね。
松元:今日は置いてきちゃったけど、家にはまだいくつか目覚まし時計もあるよ。(一同うなずく)
葉田:スタンダードといえば、あとはマヌカハニーかな。
高原:同じく。わたしは首元が冷えると、喉風邪から気管支炎までセットで罹っていたんだけれど、去年後半はどうしても体調崩せなくて。だから、朝晩にひとさじずつ舐めてたんだ。
松元:効果あったんだね?(マヌカハニーをなめる)
高原:そうなの。ちょっと怪しいなあって時も、1〜2日でリカバリーできて本当に助かった。〈成城石井〉の店員さんによると、グレードの高さを示す「UMF」値は10以上がおすすめで、「MGO」っていう値は殺菌力の高さを表す指標なんだって。

よしい:これはどこの?
高原:えーと、〈エグモントハニー〉っていうところのを使ってるよ。「UMF」は20+。結構高価なんだけれど、楽天で3個セットが35%オフになるセールの時に買って、ストックしてあるの。
葉田:お値段もそれなりにするよね。わたしは体調によって、値の張るものとリーズナブルなものを使い分けたりもしている。
松元:マヌカハニー、もっと癖があるかと思っていたけど意外と食べやすいね。
高原:そうなの。もう手放せないよ。(次のお茶を差し出す)
葉田:さわやか~。
よしい:ぽ~っとなるね。

高原:中国の緑茶だよ。本来は、春をことほぐお茶だと思うんだけど、繊細でクリアな、さわやかさのある味こそ、今飲みたいなあって思って。それとね、これを一緒に食べてほしくて……。

葉田:えっ? この丸いのはお団子?
高原:宮崎で育った生のライチなんだよ~。宮崎物産館で年に一度、この土日にだけ販売するって聞いて、いそいそ行ってきたんだ。とんでもなくジューシーだから食べてみてほしくて!
よしい:うわぁ、本当だ! じゅわっとくる! しかもなに、この食感! ふわっていうか、もちっていうか……。今まで食べた果物の中で、一番おいしいかもしれない。
松元:緑茶と合う~! ちょっとこっちの四角も……ん? これは……生姜?
高原:そうそう。メレンゲを寒天で固めた泡雪羹に、生姜とイタドリの寒天とパイナップルが入っているの。京都で和菓子を制作されている〈御菓子丸〉さんの「モザイク羹」っていうお菓子だよ。
葉田:お茶とお菓子と生ライチの清々しさが一直線上にあるねぇ(ゴクゴク)。
高原:そうなのそうなの。今だけの三位一体の味だよ。二煎目を淹れるね。
というわけで、お茶を飲み飲み、次回へと続きます!
ディレクションユニット witchi tai to
