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“ウマい”うえに“ラク”。おうちで、レッツ土鍋ごはん!写真と文:高野水登 (脚本家) #1May 05, 2025

「土鍋でごはんを炊こう!意外と簡単ですよ!」

こう言われると、未経験の方は「いや、面倒臭いし、どうせ大変なんでしょ?」と思うかもしれません。しかし、土鍋炊き派の方はきっと「マジだから。騙されたと思って試してみて」と思うでしょう。

土鍋炊きごはんには、一度足を踏み入れてしまえばもう後には戻れぬ“魔力”があるのです。

私は脚本家という仕事で生計を立てています。食いしん坊である自負はありますが、食を仕事にしているわけではないですし、お世辞にも「丁寧な暮らし」とは無縁の生活を送っています。そんな私が土鍋でごはんを炊く理由は他でもない、“ウマい”うえに“ラク”だからです。

“ウマい”うえに“ラク”。おうちで、レッツ土鍋ごはん!写真と文:高野水登 (脚本家) #1

とりあえず、私がどう炊いているかをご紹介します。

このやり方はいろんな人の土鍋ごはんの炊き方を調べ、自分でも試した末にたどり着いた「何も考えずに作れるうえに、おいしい」炊き方なので、初心者の方にこそおすすめしたいです。土鍋でなくても、ストウブなどの鋳物鍋や、厚手の鍋であれば問題なくできます。

1. お米を洗ってザルにあげ、30分給水。
2. 土鍋にお米と同量の水を加えて強火にかける(蓋は開けててOK)。
3. 沸騰したら、しゃもじで底からかき混ぜて蓋をし、ごく弱火で11分炊く。
4. 火を止めて、5分以上蒸らす。

やってみるとわかりますが、いくつか手軽にするためのポイントがあります。

まずは給水時間。夏場と冬場で変えた方が良いという説が一般的ですが、どんな時だろうと30分で統一しています。

次に火加減です。コンロで出せるマックス強火とミニマム弱火しか使いません。強火から弱火に切り替えるタイミングは沸騰した時なのでわかりやすいです。それと同時に、しゃもじでかき混ぜて蓋をし、タイマーを11分にセットすればいいので、調理をしなければいけないタイミングも最小限。

蒸らし時間も、特に考えなくて大丈夫。長めに放っておいても、土鍋の余熱で程よく保温されるだけです。

冬場の鍋だけに使っている土鍋、戸棚の奥にありませんか? 今こそ、日の目を浴びる時です!

edit : Sayuri Otobe


脚本家 高野水登

脚本家。1993年生まれ。神奈川県出身。2013年、日本大学芸術学部在学中に「劇団きのこの森」を旗揚げし、以降全作品の脚本、演出を担当する。代表作に『王様戦隊キングオージャー』(EX)、『真犯人フラグ』(NTV)、『賭ケグルイ』など。

x.com/takaminacalpis

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