&EYES あの人が見つけたモノ、コト、ヒト。
「自分ログ」手帳で、頭の中を整理する。写真と文:柳沢小実 (エッセイスト) #1December 02, 2025
さら、さらさら。紙の上を滑るペンの音が心地いい。
手帳を使い続けて数十年。いま、これまで以上に手帳を書くことを楽しんでいます。
手帳は、時間や情報を管理するためのツールです。予定や天気、体調、食べたものやTo Doリストなど、生活に必要な情報を何でも書き込んで、さらにその優先順位や強度を書いて、整理できる。書くことを通じて頭の中の整理整頓をしているから、どんなに便利なアプリが出てきても、替えがききません。

いま使っている手帳は、全部で4冊。メインは、仕事用のウィークリーバーチカルと自分ログ用のマンスリー。サブとして、習慣化ログとオタ活用の手帳があります。なかでも重要なのが、「自分ログ」です。ウィッシュリストや買い物記録、年間12着チャレンジ(購入する服を1年間で12着に絞ること)、朝と夜のルーティーンの見直しなど、書きながら自分自身を紐解いています。
ごくごく個人的なツールだからこそ、人からの評価に左右されず、深い充足感を得られる。自分の暮らしへの自己肯定感も高まったように思えます。
エッセイスト 柳沢小実

やなぎさわ・このみ/衣食住・旅・手帳・ノート・粉ものをこよなく愛するエッセイスト。最新刊は「『自分ログ』で毎日が変わる 手帳のある暮らし」(大和書房)。




























