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松江に行ったら絶対に見てほしい、宍道湖の夕日。編集後記「日本の美しい町を旅する」June 25, 2024

沈みゆく夕日も好きですが、沈んだあとにその名残がまだ空に残っているこの景色も好きです。夕日はどこでも見られるのに、旅先では特別に感じてしまいます。
沈みゆく夕日も好きですが、沈んだあとにその名残がまだ空に残っているこの景色も好きです。夕日はどこでも見られるのに、旅先では特別に感じてしまいます。

松江に行ったら絶対に見てほしい、宍道湖の夕日。

島根県松江市はいつ訪れても、ゆったりとした時間が流れている、いい町です。それはきっと歩いていると、必ず視界に水が入るから。宍道湖もそのひとつで、最新号の取材で出張に行った2泊3日、毎日宍道湖の夕日を見ていました。湖沿いに芝生が広がっていて、日の入りの時間が近づくと、だんだんと人が集まってきます。仕事帰りの会社員がぼーっと空を見つめていたり、学生さんたちが笑い転げながら寝転んでいたり、全速力で追いかけっこする親子がいたり。それぞれの声は聞こえないけど、夕日に照らされた彼らを目で追っているだけで、ちょっと松江市民の仲間入りをしたような、誇らしい気分になるのです。湖沿いにある島根県立美術館は、日の入りの30分後に閉館するというなんとも粋な計らいをしていて、そのくらい宍道湖の夕日は松江にとって大切な風景なのでしょう。

さて、最新号は国内の旅特集。私たち編集部が体験してきた旅がぎゅっと凝縮されて載っています。でもそれはほんの一部。泣く泣く載せられなかった写真もたくさんあります。(松江のガイドもあるので、ぜひ!) だから、この夏、本誌を持って、日本の美しい町を実際にその目で見に行かれることをおすすめします。そして、もし松江を訪れたら、沈みゆく夕日を眺めて、松江市民の仲間入りをしてみてくださいね。Have a nice trip!

(本誌編集部/H)

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