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乱れ、整え、生活は続く。編集後記「部屋を心地よく、整える」January 21, 2026

編集後記では何度か触れていますが、僕は2021年末に建てた一軒家に暮らしています。まだ築5年目ではありますが、それなりに経年変化してきました。新築時のピカピカな空間を一日でも長く維持しようと努めてきたものの、特に子が産まれてからはそうはいかず。掃除が行き届かないだけでなく、無垢床にはよだれのシミができ、壁には押し車をぶつけた跡も。気を抜けばおもちゃが散乱し、収納はパンパン。「ああ、また乱れてる……」と逐一がっかりする日々です。
昨年末の大掃除、そうしたシミや汚れ、跡、乱れをできるだけ無くそうと意気込んでいたわけですが、いざ床を拭こうとしたら、奔放で愛らしい息子の姿が思い浮かんで「そのままでええか」と思い直しました。もう少し大きくなった子どもと「これきみがつけたシミだよ」と、一緒に見てみたくなったのです。ちょっとキャパオーバーな収納も、とりあえず不快じゃない程度に整理するのみに。何を残し、何を手放すべきか、もう少し考えてみることにしました。
家は移り変わるもの。ピカピカじゃなくなったということは、この空間で暮らしが営まれたということです。今はちょっと乱れ気味ですけどOKということにして、少しはみ出してしまっている思い出は、ゆっくり整えていけばいい。
家では「常に美しく、きちんと整理整頓を」と思ってきましたが、その時々の心地よさがあると知りました。「整える」って何だろう、と考える機会でした。
(担当編集/松崎彬人)


























