おべんと屋さん〈75foods〉吉森なな子のレシピ帖

ねぎ塩柚子からあげ/おべんと屋さん〈75foods〉吉森なな子のレシピ帖 #1November 16, 2025

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こんにちは、アンドプレミアム編集部の松崎です。妻と子、3人家族の我が家では、料理は僕の担当です。とはいえ手先が器用ではなく、舌が特別いいわけでもないので、簡単でおいしいレシピを探して作る日々。料理は毎日のことなので「今日の献立何にしよう〜」と頭がいっぱいなのです......。
そこで、友だちの吉森なな子ちゃんに助けてもらうことにしました。なな子ちゃんは東京・松陰神社前にお弁当・デリショップ『75foods』をオープンしたばかりの若き料理人。彼女の料理は家庭的だけど味が決まっていて、やさしくおいしいんです。お弁当の仕込み時間に忍び込んで、いっちょメニューを教わってきました。
では、なな子先生、お願いします! 詳しいレシピはページの最後をチェックしてください。

#1 ねぎ塩柚子からあげ

唐揚げは『75foods』の看板メニュー。「揚げ物は大変...」と思う方も多いかもしれませんが、揚げ油さえ用意できれば実は工程の少ない料理です。今回は爽やかなタレとともに、パクパク食べられるアレンジでご紹介します。

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今回のメイン食材は鶏もも肉、ネギ、柚子。柑橘はかぼすやレモンなど、手近にあるもので代用してOK。

まずは鶏肉のカットと下味から。食べやすい大きさに切って、酒、醤油、おろし生姜をなじませて置いておきます。
下味を付けている間に、ネギダレを作りましょう。長ねぎをみじん切りにして、おろした柚子の皮と、果汁、ごま油、塩、黒胡椒、白醤油と合わせます。柚子は皮を削ったあとに、切って果汁を絞るので、丸々1個無駄なく使いますよ。

ph3_おべんと屋さん〈75foods〉吉森なな子のレシピ帖 #1 | 個人的な好みで鶏肉の皮は外したが、そのままでも。お弁当に入れる場合は皮を外しておくとベチャベチャしないのでおすすめ。
個人的な好みで鶏肉の皮は外したが、そのままでも。お弁当に入れる場合は皮を外しておくとベチャベチャしないのでおすすめ。
ph4_おべんと屋さん〈75foods〉吉森なな子のレシピ帖 #1 | タレは水分少なめだから、お弁当に入れて時間が経っても、唐揚げのカリッとした食感が残る。
タレは水分少なめだから、お弁当に入れて時間が経っても、唐揚げのカリッとした食感が残る。

次に鶏肉に衣をまぶします。片栗粉をまぶしながら、おにぎりを握るように鶏肉を丸くすると、揚げ上がりの形もきれいになります。
油の温度の目安は、片栗粉を落としてシュワシュワっと泡が出てくるくらい。温度でいうと170°Cが目安です。

ph5_おべんと屋さん〈75foods〉吉森なな子のレシピ帖 #1 | 片栗粉をまぶしたら一度軽く落として、またまぶして......と繰り返すと、全体にまんべんなく薄い衣がつく。
片栗粉をまぶしたら一度軽く落として、またまぶして......と繰り返すと、全体にまんべんなく薄い衣がつく。
ph6_おべんと屋さん〈75foods〉吉森なな子のレシピ帖 #1 | シュワシュワの目安は、泡がふつふつと現れるくらい。
シュワシュワの目安は、泡がふつふつと現れるくらい。

さて、揚げていきましょう! 2度揚げするレシピも多いですが、今回はシンプルに「油に入れて7分半」です。鶏肉の量によって油の温度が多少変わることもありますが、あまり細かいことは気にせず、しっかり目に火を通していきます。
きつね色に揚がったらお皿に盛り付けて、タレをかけて完成。あっという間に出来上がりました!

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形を丸く整えた唐揚げは、お弁当にも詰めやすい。

ねぎ塩柚子唐揚げ

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<材料>
・鶏もも肉 1枚
・酒 小さじ1
・醤油 小さじ1
・おろし生姜 小さじ1
・片栗粉 適量
・揚げ油 適量

★長ねぎ 1本
★柚子 1個
★ごま油 大さじ2
★塩 小さじ1
★黒胡椒 少々
★白醤油(なければ薄口醤油) 小さじ1/2

<作り方>
①鶏もも肉は皮を剥ぎ、食べやすい大きさに切る。
②下味として、鶏もも肉に、酒と醤油、おろし生姜をまぶしてなじませる。
③片栗粉を全体にまぶして、170度の油で7分半揚げる。
④タレを作る。長ねぎはみじん切り、柚子は皮をゼスターでおろし、果汁を絞って★の材料と混ぜ合わせる。
⑤唐揚げにタレをかけて完成。

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吉森なな子〈75foods〉料理人

『チオベン』などでの勤務を経て、東京・松陰神社前で弁当やデリの販売、ケータリングを行う『75foods』をオープン。お弁当は地元・秋田から仕入れるつやつやの「あきたこまち」と、ご飯がすすむおかずの組み合わせ。

instagram.com/75foods

photo : Shinnosuke Yoshimori


Editor 松﨑 彬人

松﨑彬人
2017年に新卒で入社し、&Premium編集部一筋。レコード収集と陶芸家のスタジオ巡り、車の手入れ(1989年式VWジェッタ)が休日の楽しみ。熊本県出身、現在は妻子と鎌倉で暮らしながら、Instagram「#僕らの家ができるまで」で家造りの様子を記録しています。最新の担当号は2025年12月号「コーヒーとお茶と、わたしの時間」。

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