EVENT いま訪れたい場所、見たいもの。

カメラを持って街を歩いたり、撮った写真をレイアウトしたり。 写真家・阿部裕介さんによる『写真集の作り方』ワークショップを開催。September 25, 2024

⑤ ブルータスでも使用した「編む」写真

写真を撮るという自由と、編むことで表現するということ。

雑誌や広告で活躍する写真家の阿部裕介さん。興味や好奇心の赴くままに、生のエネルギーを感じられるシーンを切り取ってきた。今年、開催した写真展ではインド・バラナシで暮らす人々の生活を追いかけたシリーズ、鉄道に乗り、インド社会の今を見つめたシリーズを発表。写真機を通して世界を見る行為に貪欲であり続ける彼が、『写真集の作り方』ワークショップを開催する。

本イベントは編集プロダクション、株式会社ロースターが運営する民藝・工芸品を扱うセレクトショップ『IEGNIM(イグニン)』のオープンを記念して企画されたもの。2025年3月には、阿部裕介さんが撮る出西窯の写真集『SHUSSAI』(IEGNIM監修)の刊行を予定している。阿部さんが民藝に接近した1冊目は出西窯がテーマ。「用の美」が息付いている器、手仕事に向き合う職人たちの真摯な姿、周辺の景色を切り取った。この写真集は撮影した翌日に編集。阿部さんの感覚のままに「写真を撮る」「写真を編む」エネルギーが感じられる一冊となっている。

今回のワークショップは「写真は好きだけど、どう自分を表現してよいか分からない」方に向けて「撮る」「編む」の2つの観点から、写真が「自由」であることを、実践を通して感じられる時間になるはずだ。

出西窯の写真集『SHUSSAI』。焼成時の風景を捉えた。
出西窯の写真集『SHUSSAI』。焼成時の風景を捉えた。
手仕事のあたたかみがじんわりと伝わる出西窯の器。
手仕事のあたたかみがじんわりと伝わる出西窯の器。
登り窯で作られる器は、外側に炎と燃えた薪の灰が当たって顕われる緋色が特徴。
登り窯で作られる器は、外側に炎と燃えた薪の灰が当たって顕われる緋色が特徴。

Event Information『視点を知れば、写真はもっと楽しくなる!「撮る編、編む編」 阿部裕介ワークショップ』

2024年9月28日(土)  午前/午後 (2部構成)
2024年9月29日(日)  午前/午後 (2部構成) 
 午前の部:8:30−11:00 (8:20集合)
 午後の部:12:00−14:30 (11:50集合)

【内容】
【午前の部】「写真の撮り方」 
午前の部では、阿部氏と一緒に街を歩いて写真を撮り、撮影した写真をもとに参加者全員でディスカッションしながら「写真を撮る時の視点」「街の見方」をお教えします。
※雨天決行(台風などの場合は中止)。 ※当日は、デジタルカメラをご持参ください。

【午後の部】「写真の編み方」 
午前の部に比べ中上級向けのこのコースでは、参加者の方に事前に写真を用意いただき実際に手を動かして写真を紙に印刷してレイアウトしていきます。レイアウトに対して講評します。「写真を撮ってSNSでの発信しかしたことがない」「写真集を作ってみたい」という方が、一歩踏み込んだ写真の楽しさを知ることができる内容となっています。
※参加申込時に、事前の写真提出をお願いいたします。

●参加特典
ワークショップ参加者全員に、おひとり様1枚「FUJICOLOR PREMIUM PRINT(銀塩プリント)」を後日郵送にてプレゼントします。
※プリントする写真は、ワークショップ内で使用した写真の中からお好きなものを1枚お選びいただけます。
※午前の部、午後の部の両方に参加された場合は、2枚お選びいただきます。
■運営:株式会社ロースター 協力:富士フイルムイメージングシステムズ株式会社

【参加費】
・1部につき25,000円(税込)
【参加申込方法】
後日、IEGNIMのHP・Instagramにてお知らせします。
HP:https://iegnim.com/
Instagram:https://www.instagram.com/iegnim_/

【場所】
株式会社ロースター
東京都新宿区戸山1-11-10 Rビル5F

text : Seika Yajima

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