Culture

〈ヴァン クリーフ&アーペル〉による期間限定エキシビジョン『LIGHT OF FLOWERS ハナの光』が開催。ヴァン クリーフ&アーペル / April 23, 2021 / 〔PR〕

華道家・片桐功敦が作り上げた、花とジュエリーが融合した世界。

華道家・片桐功敦が作り上げた、花とジュエリーが融合した世界。

2021年は一年を通して〈ヴァン クリーフ&アーペル〉が大切にしてきた花のモチーフに光を当て、オマージュを捧げるプロジェクトを進めている。東京・代官山で行われるエキシビション『LIGHT OF FLOWERS ハナの光』もそのひとつ。展覧会を手がける華道家の片桐功敦は今回の作品について、2018年に発表したものをさらに膨らませたインスタレーションになると話す。

水辺に佇むのは、スズランやムスカリなど小さく愛らしい花が中心。会期中、コンディションに合わせて花の種類が変わっていき、光の入り方によって情景も変化する。
水辺に佇むのは、スズランやムスカリなど小さく愛らしい花が中心。会期中、コンディションに合わせて花の種類が変わっていき、光の入り方によって情景も変化する。

「春の草花を高精細に撮影した写真を引き伸ばし、透過性の高いフィルムに写して、それを会場のガラス面に配しました。ギャラリー内には可憐な花をたくさん生けた大きな水場を設置。ガラスに張った花が外光を通して水面に映り込む中から、さまざまな花が芽吹いているという作品です」。スミレや忘れな草などの小さな花が、精細さを保ちつつ拡大されることでそのディテールまで浮かび上がる。
「〈ヴァン クリーフ&アーペル〉の花のジュエリーは、見過ごしてしまいそうな草花がもとになっていて、しかもその形を忠実に写し取ろうとしているかに見えます。職人たちが花をかなり丁寧に観察していないとあのジュエリーにはならない。花を熟視し、その成り立ちを知ったうえで貴石やデザインに落とし込んでいる。僕も花がどの角度で咲いていて、こう生けると元気に見えるとか、常に観察をしています。その共通点から職人に感じたシンパシーを、この作品に昇華しています」
 小さな花を主役にするのに広い空間が必要だったという逆説的なインスタレーション。会場ではミクロのものをマクロの視点で見る感覚で鑑賞したい。

片桐功敦 Atsunobu Katagiri
1973年大阪生まれ。華道家。1997年24歳で大阪府堺市に続くいけばな流派「花道みささぎ流」の家元を襲名。2018年ヴァン クリーフ&アーペル心斎橋店にて作品発表。

Information

『LIGHT OF FLOWERS ハナの光』

華道家の片桐功敦による期間限定エキシビション。幻想的な空間で、儚くとも生を謳歌する小さな花に焦点を当てる。日時/2021年4月22日(木)~ 5月9日(日)11:00~20:00 * 4月26日(月)~28日(水)は18:00まで。場所/代官山T-SITE GARDEN GALLERY オンライントークイベント『My Vision of Flowers』も開催。4月26日は華道家・片桐功敦、27日は現代美術家・須田悦弘、28日はイラストレーター・黒田潔が登場し、「私にとってのハナ」について語るイベントを開催。20時から21時に開催予定。定員100人、参加費1500円。ヴァン クリーフ&アーペルLINEアカウント(@vancleefarpels)と以下のリンクから事前申し込みが可能。

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text:Akane Watanuki

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