東京都写真美術館にて「写真とファッション 90年代以降の関係性を探る」開催。February 08, 2020

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アンダース・エドストローム 〈Martin Margiela spring/summer 94〉より 1993年 作家蔵 ©Anders Edström

雑誌、対話、協働、東京── いま出合う、90年代以降の写真とファッション

東京都写真美術館にて、「写真とファッション 90年代以降の関係性を探る」展が開催されます。

衣服の魅力を伝えるという重要な役割を果たしてきた、写真。
本展では、インターネットが普及した2000年代以前/以降の変化に着目し、国内外のアーティストによる作品や、時代のターニングポイントとなったファッション誌などを展示します。

監修は、文化誌『花椿』の編集に携わり、また、同時代を生きるアーティストとの対話から紡ぎ出す個人雑誌『here and there』の発刊を通してファッションやアートの世界を見つめてきた林央子さん。いま、新たに編まれた作品群を通して、90年代からの写真とファッションに触れる、貴重な機会となりそうです。

本展の見どころのひとつは、90年代以降のファッションシーンを代表するイメージを作り出した写真家やアーティストによる展示。

数多くのファッション写真を手がけているアンダース・エドストロームや、髙橋恭司さんの写真作品、新進気鋭のファッション・レーベル〈PUGMENT〉とアートやファッションの分野で精力的に発表を続けるホンマタカシさんの美術館初公開となるコラボレーション作品など、約80点が展示されます。

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髙橋恭司 《Tokyo Girl》〈The Mad Broom of Life〉より 1992年 作家蔵 ©Kyoji Takahashi, courtesy of nap gallery
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PUGMENT 〈Spring 2018〉より 2017年 (撮影:三野新) ©PUGMENT
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PUGMENT×ホンマタカシ 〈Images〉より 2019年 作家蔵 ©PUGMENT/©Takashi Homma

もうひとつの見どころは、創造の源泉に触れる、新作コラボレーション作品。
インディペンデントな編集方針で知られる ファッション・カルチャー誌『Purple』(※)をきっかけに関係性を育んできた、エレン・フライスと、現代美術作家であり、〈COSMIC WONDER〉を主宰する前田征紀さんが本展のためのコラボレーション作品を発表します。

※『 Purple(パープル )』:フランスで 1992年に創刊 された、ファッション・カルチャー誌。創刊者の一人はエレン・フライス。

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エレン・フライス 〈Landscapes〉より 2019年 作家蔵(参考図版) ©Elein Fleiss
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前田征紀《Tenjiku truck stop》2020年 作家蔵 ©Yukinori Maeda, courtesy of Taka Ishii Gallery

また、林央子さんは3月上旬に『here and there』の新刊を発刊予定。さらに同時期に発売されるエレン・フライス著 『エレンの日記』の翻訳も手がけています。ぜひ、本展と合わせてチェックを。

写真とファッション 90年代以降の関係性を探る
会期:2020年6月2日~7月19日 ※新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため休止していましたが、再開及び会期延長されました。
時間:10:00〜18:00(木・金曜の夜間開館は休止中)※入館は閉館の30分前まで
会場:東京都写真美術館 2階展示室
住所:東京都目黒区三田 1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
電話:03-3280-0099
休館日:毎週月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館し、翌火曜日休館)
観覧料:一般 800円

text:Yu Miyakoshi

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