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斎藤善与さんの「カオマンガイ」みんなのレシピ02Tasty Homemade Recipes 01 / August 05, 2021

料理上手たちを訪ね、ふだんの暮らしの中でよく作っている“手間をかけずに”ちょっとしたアイデアで美味しくできる手料理を教えてもらった本誌93号の特集「さっと作れる、あの人の手料理」。巻頭企画「今日作りたくなる、みんなのアイデア集」から、バイヤー・斎藤善与さんの「カオマンガイ」のレシピをご紹介します。

土鍋はじっくり熱が伝わるからか、ふっく らと炊ける。和風ベースに豆板醤やスイー トチリソースを混ぜたタレが食欲をそそる。
土鍋はじっくり熱が伝わるからか、ふっく らと炊ける。和風ベースに豆板醤やスイー トチリソースを混ぜたタレが食欲をそそる。

材料を入れて炊くだけでできる、お手軽タイ料理。

 カオマンガイとは、タイの炊き込みご飯のこと。タイ料理と聞くと作るのは難しそうと構えてしまうけれど、斎藤善与さんが作るカオマンガイは本当に簡単。だしをとったり、専門的な香辛料などを用意したりしなくてもOK。なんと、鍋にといだ米と香味野菜、鶏もも肉を丸ごと入れて、調味料と一緒に炊き込むだけ。 炊き上がりの香りも、鶏の旨味が染 み込んだご飯もたまらないおいしさ だ。さらに、タレをかけてパクチー を添えれば、ぐんと本格的な味わいに。

「友人が作ったのを食べたのが 最初。こんなに簡単にタイ料理がで きるなんて!とうれしくて、すぐにレシピを教えてもらいました」

 斎藤家では、より気分を盛り上げるために、土鍋で炊いてどんとサーブする。食卓で鶏肉を切り分けて、ご飯と一緒に型抜きして盛り付ければ、レストラン気分に。そしてカオマンガイのときのお決まりというサイドメニューは、ニンジンしりしり。 ニンジンを太めの千切りにし、薄皮を取り除いたタラコと混ぜ合わせ、厚手の鍋に入れてフタをし、弱火で8分加熱するだけ。こちらも料理屋で食べておいしかったからと、作り方を聞いたのだとか。毎日の料理に役立つのは、こうして口伝えに教わったレシピなのかもしれない。

HOW TO COOK

材料( 2 人分)
鶏もも肉... 1 枚 米... 2 合 長ネギ... 1 本 ニンニク...1/2かけ
生姜...1/2かけ A(鶏ガラスープ顆粒、オイスターソース...各小さじ 1 酒、醤油...各大さじ 1 ごま油...大さじ1/2) パクチー...適量

米はといでザルにあげておく。鶏もも肉は皮と余分な脂を取り除く。ニンニクは叩いて潰す。 土鍋に米を入れ、鶏もも肉と長ネギの青い部分、ニンニク、生姜を上にのせ、Aを加え、水 420mℓほどを注ぐ。フタをして火にかけ、中火で約10分、沸いたら弱火にして15分加熱し、 火を止めて10分蒸らす。タレを作る。長ネギの白いところの半分をみじん切りに、残りを白 髪ネギにする。みじん切りを醤油大さじ 2 、砂糖・みりん・酢・ごま油各大さじ 1 、生姜(すりおろす)・豆板醤各小さじ1/2、白ゴマ小さじ 1 、スイートチリソース(あれば)大さ じ1/2と混ぜ合わせる。鶏もも肉をスライスし、 2 ~ 3 切れを茶碗に入れ、ご飯を詰め、返 して型抜きする。白髪ネギやパクチーを飾り、タレをかける。

材料はこれだけ。
材料はこれだけ。
土鍋に米を入れ、その上にほかの材料をのせ、調味料を加え、普通に炊くだけ。
土鍋に米を入れ、その上にほかの材料をのせ、調味料を加え、普通に炊くだけ。
タレやパクチー、白髪ネギはお好みで。冷めてもおいしいのでお弁当にもおすすめ。ニンジンしりしりを添えて。
タレやパクチー、白髪ネギはお好みで。冷めてもおいしいのでお弁当にもおすすめ。ニンジンしりしりを添えて。
フタを開けるとタイを感じる香りが漂う。
フタを開けるとタイを感じる香りが漂う。
よそうときに長ネギの青いところと生姜、ニンニクは取り除く。
よそうときに長ネギの青いところと生姜、ニンニクは取り除く。
斎藤善与

斎藤善与 Zenyo Saito
バイヤー

ロングライフデザインをテーマに、家具や雑貨を販売する店舗とカフェを経営する〈D&DEPARTMENT〉で、USEDのバイヤーとして働く。

photo : Tetsuya Ito text : Shiori Fujii edit : Chizuru Atsuta
※『&Premium』No. 93 2021年9月号「さっと作れる、あの人の手料理」より

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