FOOD 食の楽しみ。
小池花恵さんの「いろんなフライと2種のタルタルソース」みんなのレシピ01Tasty Homemade Recipes 01 / August 05, 2021
料理上手たちを訪ね、ふだんの暮らしの中でよく作っている“手間をかけずに”ちょっとしたアイデアで美味しくできる手料理を教えてもらった本誌93号の特集「さっと作れる、あの人の手料理」。巻頭企画「今日作りたくなる、みんなのアイデア集」から、料理ユニット「and recipe」のディレクター、小池花恵さんのレシピ「いろんなフライと2種 のタルタルソース」をご紹介します。
フライの素材に合わせて作る、創作タルタルソース。
「私、揚物が好きなんです。衣をつけるのは少々手間ですが、それ以上にこんがり、おいしそうなキツネ色に揚がると幸せで」と小池花恵さん。仲間と一緒に食卓を囲むときにはささみやえび、ホタテなどを使った賑やかな〝いろんなフライ〞が定番だ。
ケータリングやフードスタイリングなど料理まわりの仕事を手がける小池さん。以前は吉本興業で芸人のマネージャーを務めていた。
「大阪で初めて串カツを食べたとき、その具材のバリエーションにびっくりしたんです。次は何を食べようかと考えるのも楽しくて、その感じを家でも出せたらいいなと」
ウスターソースの代わりに用意するのは2種類のタルタルソース。
「タルタルソースも懐の深いもので、ピクルスの代わりにしば漬けを使ったり、セロリの葉っぱを入れてみたり、いろいろ試してみると意外とイケる!となることが多くて。最近はしば漬けに柚子胡椒と醤油を加える和風バージョンが好評でした」
「これ、何が入ってるの?」。新しい味を通してゲストと会話が盛り上がるのも楽しい時間だ。
「マネージャー時代、難しい交渉ごとも料理を囲むとうまくまとまることが何度もあって。人と人をつなぐ料理がやっぱり好きなんですね」
HOW TO COOK
材料(2~3人分)
〈フライ〉鶏のささみ、えび、ボイルホタテなど...各適量 〈柚子胡椒タルタルソース〉卵... 1 個 マヨネーズ...大さじ 3
紫玉ネギ、しば漬け、柚子胡椒、醤油、オリーブオイル...各適量 〈セロリのタルタルソース〉卵... 1 個 マヨネーズ...大さじ 3
セロリ(葉付き)、塩、オリーブオイル...各適量
卵を沸騰したお湯に入れ、10分茹でて固ゆで卵を作る。ささみに塩・胡椒をふる。えびの殻をむく。紫玉ネギをみじん切りにして水にさらす。しば漬けもみじん切りにする。セロリは葉も含めてみじん切りにする。ゆで卵を白身と黄身に分け、白身はみじん切り、黄身は手でほぐす。2種類のタルタルソースの材料を合わせ、冷蔵庫で冷やしておく。ささみを半分に切る。ささみ、えび、ホタテに小麦粉、卵、パン粉をつけて170°Cの油でキツネ色に揚げる。
小池花恵 Hanae Koike
ディレクター
料理ユニット「and recipe」として料理家の山田英季とともに活動。「and recipe」名義のレシピ本『冷蔵庫にあるもんで』(幻冬舎)が発売中。
photo : Hidesue Yamada edit & text : Yuriko Kobayashi
※『&Premium』No. 93 2021年9月号「さっと作れる、あの人の手料理」より