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TOKYO ART BOOK FAIR 2021がオンラインと東京都現代美術館にて開催。アートブックの祭典が10月22日からスタート! / October 21, 2021
国内外から約260組のアーティスト、出版社、ギャラリーが参加。
アジア最大級のアートブックフェア、TOKYO ART BOOK FAIRが、今年も開催されます。
日本初のアートに特化したブックフェアとして2009年にスタートし、年に一度、国内外の出版社、ギャラリー、アーティストらが集結し、本の魅力を直に伝える場を提供し続けている同フェア。
昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からオンラインでの開催となりましたが、今年はいまだ先が見えない状況下で議論を重ね、2021年におけるアートブックフェアの在り方を模索。感染予防対策を徹底し、オンラインとオフライン、両方の会場で開催されることになりました。
オフライン会場となる東京都現代美術館では、『POST』や『torch press』『twelvebooks』『UTRECHT』など、約160組の作り手による出展ブースと展示を展開。入場は入替制で、場内が混み合わないよう、各回の定員数に上限を設けるため、落ち着いた環境のなか、じっくりアートブックと向き合えるフェアになりそうです。
東京都現代美術館の展示でフィーチャーされるのは、パンデミック以降のアートブック。
「2020Solidarity Posters」では、写真家のヴォルフガング・ティルマンスが主宰する非営利団体「Between Bridges」がアートや音楽に従事するスペースや出版社などを支援するために立ち上げたファンディングプロジェクト「2020Solidarity」を紹介。森山大道やジェフ・クーンズ、トーマス・ルフなど、同プロジェクトに賛同した50名以上のアーティストが提供したアートワークのポスターが、すべて展示されます。
「Covid“Positive”」では、世界各国から集めた新型コロナウイルスに関連するアートブックを紹介。ロックダウンの日々を記録したZINE、ニューノーマルを模索する中で生活を楽しむためのプロジェクトをまとめたアートブック、エッセンシャルワーカーを被写体とした写真集などが並びます。
さらに、巨大なアートブック販売機「ART BOOK VENDING MACHINE」も登場。海外を拠点とするオンライン会場出展者が2019年以降に刊行したアートブックやZINEを展示販売します。
オフライン会場は時間予約制となっており、10月初旬よりチケットの販売が始まっています。各時間枠のチケットは定員に達し次第販売終了となるため、来場予定の方はお早めにチェックを。購入はこちらから。(販売期間:10月4日〜各時間枠終了時刻の30分前まで)
ユニークな仕掛けが散りばめられたオンライン会場。
オンライン会場には、国内外から約260組の出展者が集結します。3D空間には、野菜の無人販売所のような出展ブースが。各ブースを訪れ、テーブルや壁面の画像に表示されたアートブックをクリックすると、詳しい情報や価格が表示されます。さらに、Google MeetsやZoomなどのツールを使って、出展者とコミュニケーションをとることも可能。TOKYO ART BOOK FAIRが大切にしている、作り手と受け手の出合いを楽しめる設計になっています。
東京都現代美術館での開催期間は10月28日(木)〜31日(日)まで。オンラインはオフラインに先駆け、10月22日(金)にスタートし、10月31日(日)にクローズとなります。今年も、今実現しうる新しいアートブックフェアの形を探るTOKYO ART BOOK FAIR。この機会を、どうぞお見逃しなく。
オンライン会場
2021年10月22日(金) 〜2021年10月31日(日)
会場:https://tokyoartbookfair.com
コアタイム:10:30〜18:00(オンライン会場出展者とリアルタイムで交流がしやすい時間帯)
入場:無料
オフライン会場
2021年10月28日(木)15:30〜17:45
2021年10月29日(金)〜31日(日)10:30〜17:45
会場:東京都現代美術館
住所:東京都江東区三好4-1-1
入場料:1,000円(税込)*事前予約制、2時間15分ごとの入れ替え制
チケット購入サイト:https://bit.ly/3lImqWs
text:Yu Miyakoshi