TRAVEL あの町で。
うるし漫画家・堀 道広さんが教えてくれた、とっておきの京都1泊2日ひとり旅プラン。March 05, 2023
2023年2月20日発売の『&Premium』の特集は、「ひとりでも、京都」。ひとりでも楽しめる。ひとりだからさらに楽しい。そんな情報を集めた、本誌3年ぶりとなる京都特集です。1泊2日で休みが取れたらどんな旅をしたいか? ひとりだからこそ、自分の好きな場所に自由に行ける。ディープな京都の旅へ。うるし漫画家・堀 道広さんに聞いたとっておきの「京都ひとり旅プラン」を紹介します。
友人知人を訪ねつつ、 古道具と、その周辺。
学生時代、京都出身の同級生に街を案内してもらったことがあって。寅さんみたいなトランクが欲しいとリクエストしたら、すぐに何軒もの古道具店に連れていってくれて、しかもイメージ通りのものがいくつも見つかったんです。それ以来、京都を尊敬しています。出先では常に古道具店を探して覗くようにしていますが、家族を付き合わせて気の済むまで巡るのはなかなか難しい。だから単身のときはここぞとばかりいろいろと見て回りたいです。『nowaki』で展示したとき、夜中でも食べられるところを探して偶然見つけたのが『マルシン飯店』。そこしか開いていないから入っただけだったのに、とてもおいしくて得した気分に。『恵文社一乗寺店』はZINEも扱ってくれていて以前からお世話になっていますが、2 年前についに展覧会をやらせてもらって、感無量でしたね。そのとき行った『通しあげ そば鶴』はもちろん、地元の人が通う、丼や麺がある〝普通の食堂〞もすごくよかったなあ。京都は古道具にしろ、食にしろ、バリエーションの多さ、懐の深さがありますね。
堀 道広さんの1泊2日京都ひとり旅プラン
1日目
12:00
雑貨店『グランピエ 丁子屋』(御所南)で民芸品を見る。
14:00
京の町家ギャラリー『座辺の骨董幾一里』(大宮)で展示と骨董・古民藝を見る。
15:00
ベーカリー『ル・プチメック 御池店』(烏丸御池) でパンを買って鴨川で食べる。
16:00
書店『恵文社一乗寺店』(一乗寺)で本と雑貨をチェック。
18:00
そば店『通しあげ そば鶴』(一乗寺)で夕食。北白川にある友人宅に宿泊。
2日目
09:00
平安蚤の市(岡崎)で骨董を探す。
13:00
本と器の店『nowaki』(三条京阪)で展示を見る。*予約制
14:00
カフェ『FACTORY KAFE 工船』(出町柳)で一休み。
15:30
漆店『堤淺吉漆店』(四条烏丸)で漆の材料を購入。
17:00
京都駅から新幹線で帰宅。
堀 道広 Michihiro Hori うるし漫画家
漫画とイラストの活動と並行して「金継ぎ部」を主宰。著書に漫画『おれは短大出』(青林工藝舎)、実用書『おうちでできるおおらか金継ぎ』(実業之日本社)など。&Premium.jpで、金継ぎの知識も解説してくれる「金継ぎおじさん」を連載中。
illustration : Mayumi Kawahara text : Mick Nomura (photopicnic) edit : Wakako Miyake cooperation : Mimi Odahara