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千葉・いすみ市のアンティークショップ『オシヒ』で、フランスを旅する気分を。November 05, 2025
&Premium138号(2025年6月号)の「新しい暮らしに出合える、店ともの。」は、まだ見ぬアイテムや、新鮮な暮らしのスタイルに出合える13軒が登場。ここでは、千葉・いすみ市にある『オシヒ』をwebで特別に紹介します。
フランスの古道具市の雰囲気を再現。

木立の中に佇む一軒家のような店は、フランスアンティークを扱う『オシヒ』。オーナー夫妻の渡邊登さんと渡邊美穂さんが、ここ千葉県いすみ市に移住したのは17年前。メタセコイアが植林された、ヨーロッパの田舎を連想させる200坪の土地を購入し、自宅と、現在店舗にしている建物を地元の大工と建築した。
ショップ経営歴は26年になるが、最初は日本の洋服からスタートして、フランス古物だけを扱うようになったのは8年前。オンラインのみでの販売だったが、2021年にそれまで事務所にしていた建物を使って、実店舗をオープンした。
「20代の頃にフランスに初めて行って、それからずっと通っています。北部と中央部のフランスを車で旅してブロカント(古道具市)から買い付けています。地方に行くと、自宅の隣でブロカントをやっているアンティーク屋さんがいるんです。うす暗い体育館くらいの広さの中にぎっしりとものが詰まっている。そのなかから掘り出していくのが楽しいので、うちの店もなるべくギュウギュウにものを並べるようにしています。僕たちと同じようにブロカントな雰囲気のなかで気に入ったものを見つけていただきたいんです」と、登さん。

扱っているのは19世紀から20世紀初頭のもの。食器から道具、ぬいぐるみ、洋服まであらゆるものがひしめき、実際にフランスを旅しているような気分を味わえるのが、この店の魅力でもある。
「また、食器だったら花を生けてもいいし、時計や鍵、ハンカチなどの小物置きにしてもいい。使い方を限定しないことで、暮らしに新しい景色が生まれると思います」と、登さんは言う。
一見すると用途不明なものもあり、こうでなくてはいけないとルールに縛られないのが古物のいいところ。さらには時代を超えて受け継ぐというのも、今の時代に適切な考えだ。古物はかわいいだけではない、創造性や時代性も反映してくれる。
photo : Ayumi Yamamoto edit & text : Wakako Miyake























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