〈塩津植物研究所〉が「盆栽ごよみ365日」を出版。記念イベントを奈良と東京で開催。May 29, 2025

自らを「草木ノ駆け込み寺」と称し、種木作りから盆栽の仕立て、剪定や植え替えなどのケアや治療、ディスプレイ提案までを手がける〈塩津植物研究所〉。盆栽を通して植物を育むこと、植物と共にある暮らしの魅力を伝えるべく、幅広い活動を続けてきた。その15年の活動の集大成といえる書籍が出版される。
小さな鉢のなかに植物がもたらす景色があり、世界が作られる盆栽。〈塩津植物研究所〉が作る盆栽は、主役になりづらかった植物に注目したり、気取らず日々の暮らしに馴染むものだったりと、控えめながら個性に溢れている。その盆栽とともにある日々をじっくり、2年の歳月をかけて撮り溜めたのは夫の塩津丈洋さん。そこに妻の久実子さんが言葉を添えた。

出版を記念して、5/30（金）から6/2（月）まで奈良『翠門亭』にて、作品展示とトークイベント、ワークショップが開催される。『翠門亭』は築100年の数寄屋建築をモダンにリノベーションした空間。会期中はイサム･ノグチや柳宗理、シャルロット・ペリアンらの家具や現代アートと、〈塩津植物研究所〉の盆栽との特別なコラボレーションが楽しめる。100点以上が並ぶ盆栽は購入も可能。盆栽の世界の扉を開いてくれそうだ。

6月17日（火）〜22日（日）には東京・銀座の『森岡書店』に会場を移し、作品展示とトークイベントが行われるほか、盆栽の販売も予定されている。