宮沢賢治作・塩川いづみ絵『春と修羅』発売記念原画展&トークショー塩川いづみさんが描く、賢治の世界。 / January 30, 2019
塩川いづみさんが描く、宮沢賢治の世界
2019年2月9日〜24日、『nostos books』(東京・松陰神社前)にて、宮沢賢治の詩にイラストレーターの塩川いづみさんがドローイングを描きおろした詩画集『春と修羅』の発売記念原画展が開催されます。
詩画集『春と修羅』は、賢治の心象に塩川さんの絵が呼応する、往復書簡のような一冊。絵のなかには、賢治の童話に登場する動物たちを思わせるような、愛らしい姿も。本展では、それらの原画を展示販売するとともに、絶版本をはじめとする賢治の著作や関連書籍、アートと食をつなぐ『山フーズ』によるお菓子を販売。
また、2月11日(月・祝)は、本誌連載「文房具トラベラー」でも馴染みの作家/マンガ家・小林エリカさんを迎え、トークイベントが開催されます。
同書に収められているのは、「わたしといふ現象は」という一説から始まる詩。
賢治が1924(大正13)年に自費出版した詩集『春と修羅』に「序」として収めたものです。彼はその本を詩集と呼ばず「心象スケッチ」と題していました。そのはじまりを飾る序は、彼の作品が心象スケッチであることを宣言するマニフェストであったといわれています。賢治はその言葉たちが詩という概念に収まらない、宇宙的な世界観を表すものと捉えていたのかもしれません。ゆえに賢治の言葉は時代も個の枠も超え、読み手の想像をかき立ててきたのではないでしょうか。
賢治の世界がいまに蘇る、またとない機会になりそうな本展。ぜひ出かけてみてください。
EVENT INFORMATION
会期:2019年2月9日(土)〜2月24日(日)
時間:12:00~19:00
定休日 : 水曜日
場所:nostos books(東京都世田谷区世田谷4-2-12)
電話:03-5799-7982
nostos books
TALK EVENT
塩川いづみ × 小林エリカ 朗読会+トークショー
日程 : 2019年2月11日(月祝)
時間 :18:00〜19:30
料金:本付チケット 3,500円(税込)/チケットのみ 2,000円(税込)
予約:申し込みフォームまたは電話(03-5799-7982)から
text:Yu Miyakoshi