EVENT いま訪れたい場所、見たいもの。
島根県立美術館が開館25周年を記念し、企画展「『アンアン』『ポパイ』のデザイン 新谷雅弘の仕事」を開催。June 24, 2024 /〔PR〕
『アンアン』『ポパイ』の誌面から、雑誌デザインの哲学にふれる。
「日本の夕陽百選」にも指定される宍道湖の畔に立ち、「水との調和」をテーマに、絵画、版画、工芸などを展示する島根県立美術館。開館25周年を記念し、6月28日(金)から9月2日(月)にかけて、企画展「『アンアン』『ポパイ』のデザイン 新谷雅弘の仕事」を開催する。新谷雅弘さんは隠岐郡在住のアートディレクター。1970年にグラフィックデザイナー・堀内誠一さんのもとで『アンアン』の創刊に携わったのち、アートディレクターとして『ポパイ』『ブルータス』『オリーブ』などの創刊にも参加。マガジンハウスの斬新なエディトリアルデザインの基盤を築き上げた。
本展ではそんな新谷さん監修のもと、'70〜'80年代の『アンアン』『ポパイ』のデザインを紹介する。「雑誌のデザインは編集部を描いた絵」「雑誌のレイアウトに課せられているのは人間くさい部分の表現」など、独自の哲学を持つ新谷さん。そのこだわりを、実際の原稿や誌面から考察する。また、加藤裕將さんや、山崎正夫さんら、誌面で活躍していたイラストレーターの作品も展示。イラストレーションが広く普及しはじめた当時の潮流を感じることができる。
さらに、本展に関連したイベントも多数開催予定。会期初日には新谷さんによるオープニングギャラリートークを実施するほか、8月24日(土)には、『ポパイ』『ブルータス』『ターザン』など、マガジンハウスを代表する雑誌を創刊した編集者・石川次郎さんとの対談も行われる。また、東京・中目黒にあるカセットテープ専門店『waltz』のオーナー・角田太郎さんを講師に招いた、'80年代と現代のカセット文化を比較するトークショーや、'68年に公開されたスタンリー・キューブリックの代表作『2001年宇宙の旅』の無料上映(館内・美術館キネマにて)なども併せて開催。本展でフォーカスする'70〜'80年代におけるカルチャーを、雑誌以外の側面からも楽しむことができる。
『アンアン』、『ポパイ』を創刊から半世紀近く支えてきたのが、アートディレクターによる斬新奇抜なエディトリアルデザインだ。当時の独特な世界観や先進的なビジュアルは現在にも受け継がれている。本展を通して、ぜひその始まりをのぞいてみては。
新谷 雅弘アートディレクター
1943年大阪市生まれ。隠岐郡在住。多摩美術大学グラフィック科デザイン学科を卒業後、広告代理店アド・センターに入社。1970年には堀内誠一のアシスタントとして『アンアン』の創刊に参加する。『ポパイ』の創刊以降は、誌面レイアウトの中心となり、独自のデザインを確立。『ブルータス』『オリーブ』『鳩よ!』『ハナコ』『ギンザ』『マッツ』など、マガジンハウスの多くの雑誌でアートディレクターを務めた。
Event Information開館25周年記念 『アンアン』『ポパイ』のデザイン 新谷雅弘の仕事
会場:島根県立美術館 企画展示室
住所:島根県松江市袖師町1-5
会期:2024年6月28日(金)〜9月2日(月)
休館日:火曜日 *ただし 8月13日(火)は開館
開館時間:10:00 ~日没後 30分 (展示室への入場は日没時刻まで)
一般:1300円 大学生:1000円 小中高生:500円
*前売券、団体料金、Webチケットなどで価格が変動