BEAUTY 明日のキレイのために。
キレイの理屈 よりサステナブルに効果的に。「ボディバター」がさらに進化。『&Premium』No. 90 2021年6月号「&Beauty」より / May 02, 2021
ブランド創立45周年を迎えた〈ザボディショップ〉。創業者アニータ・ロディックが1976年に英国ブライトンで立ち上げ、今では世界中にファンが点在。記念すべき今年、ブランドの立ち位置を改めて示すと同時に、代表製品である「ボディバター」の限定エディションを発売。
創業者アニータが「バターのようなクリーム」と称して作られたのがこの「ボディバター」だが、初代は1992年に発売されたブランドの象徴。高い保湿力ととろけるようになじむ感触で一世を風靡。フローラルやフルーティなど、豊かに香るラインナップを誇り、楽しく自分をケアするロングセラーアイテムとして愛され続けている。
この「ボディバター」を支えているのが、独特の質感のベースとなっている、アニータが世界を旅するなかで、ガーナで出合ったシアバターだ。
ガーナの女性たちはシアバターを使って全身をケアし、潤いと艶のある肌を保っているのを見て、このコミュニティを支援するとともに、製品化することにヒントを得たという。
〈ザボディショップ〉は創業当時から、自己肯定感を高め、自分らしく前向きに行動することが重要だと考え、プロモーションを展開してきた。今後は、これまで以上に社会問題にもより積極的に取り組もうとしている。45周年で打ち出したキャンペーンは「セルフラブ」。セルフラブを高めるキーメッセージが込められた9つの独自のキャラクターで表現しているのが、今回の限定エディションだ。コミュニティとのパートナーシップを結び、フェアトレードでガーナのシアバターを調達。そして雇用だけでなく、衛生環境や水の整備について、教育面や環境面でも長期的にサポート。その他、モリンガという植物はルワンダなど、各地でパートナーシップを結び、原料をフェアトレードして製品を形にしている。そして、今年の秋にはすべてをヴィーガン処方に転換し、パッケージもリサイクル100%のものにシフトする予定。こちらもインドのフェアトレードで実現し、サステナブルな面も強化していくという。
ナチュラルな原料を追い求め、よりサステナブルで効果が高いものを提供し、社会問題に対しても取り組んでいく。今後の〈ザボディショップ〉の展開にも注目していきたい。