BEAUTY 明日のキレイのために。
キレイの理屈 インティメートな水性フレグランス。『&Premium』No. 86 2021年2月号「&Beauty」より / January 15, 2021
フランス流の美容を受け継ぎ、古来の製法を参照、美の遺産を継承しながらも進化を遂げている自然派美容法のパイオニア〈オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー〉。肌に良い効果をもたらす植物パウダーやオイル、クレイなどをシンプルな手順で混ぜ合わせて使う。化粧品とはひと味違う贅沢なスキンケアや、天然香料の持つ力で広がりが異なる“in style”な香りのアイテムが人気を集めている。原産地や美容史などを巡る旅を続ける〈ビュリー〉を通じて、日常生活で触れにくいルーツに触れ、忘れがちなインスピレーションを高めることができるのも魅力だ。
そんな〈ビュリー〉から、この秋冬続々と新商品が誕生している。その一つが、看板アイテムともいえる水性フレグランス「オー・トリプル」からの新しい2種類の香り「フォレ・ドゥ・コミ」と「ウード・ドゥ・メディンヌ」である。
〈ビュリー〉のフレグランスは、いわば香りのアートといっても過言ではない。その製法も独特で、水、天然香料、そして数パーセントの植物性オイルのみで作られている。なので体だけでなく、髪、枕元、そしてボディ製品などと重ね使いすることもできる。さらに自分のまわりに漂う、インティメートともいえる秘密主義的なほのかさが、まさに今の生活や事情にぴったりすぎるのだ。
「フォレ・ドゥ・コミ」は、ロシアの森、ウラル山脈につながる雨の松林や苔に彩られた大地から立ち上る匂いを表現した、ウッディな香り。湿度のあるウッドにセージが顔を出し、残り香は石鹸を思わせる爽やかさも。在宅勤務中に気持ちを律したいときなどにも一役。そして「ウード・ドゥ・メディンヌ」は、革袋に入ったサフラン、琥珀に輝く沈香、バラを敷き詰めた絨毯など、東方の国々へ向かうロードトリップをイメージ。樹脂の重い厚みからローズが香るオリエンタルな香調。深い温かみを感じうっとりとしてしまう。
水性といえども香りは丸一日寄り添うほど。お風呂上がりに「ウード・ドゥ・メディンヌ」をつけ、お布団に潜り込むときの至福といったら!
新作のクレンジングローションや麦の発酵過程で作られる植物由来のヒアルロン酸から生まれたモイスチャライジングパウダーなども気になるので、ウィッシュリストに早速。