BEAUTY 明日のキレイのために。
キレイの理屈 肌をつるんとなめらかに。根本から美しく育む美容水。『&Premium』No. 85 2021年1月号「&Beauty」より / December 01, 2020
累計販売数610万本を突破したという、「タカミスキンピール」が、発売から15周年を迎えた。
タカミといえば、美容皮膚科タカミクリニック。医学に美容の観点をいち早く取り入れ、毎日のケアが重要だとし、化粧品の開発にも注力していた。当時、美容クリニックの施術の中で人気だったのが「ケミカルピーリング」。私も受けた経験があるが、角質層を剥がし、ターンオーバーを促進させるというもので、肌がつるんとなめらかになり、非常に効果実感が高い。ただし、強めの施術でダウンタイム(肌が元の状態に戻るまでの期間)もあり、誰もが気軽に受けられるものではなかった。そこで、これを自宅でも手軽に行えるようにという発想で生まれたのが、ソフトピーリング美容水「タカミスキンピール」だ。「ピール」には「剥がす」というイメージがあるが、実は肌を再生するという意味もあるそう。
この製品は、生まれ変わりを促進するという意味ではケミカルピーリングと同じなのだが、アプローチの仕方がまったく違う。毎日洗顔の後の1ステップとして取り入れることによって、肌を育むというもの。剥がすのではなく、角質層の奥まで成分を届け続けることによって、肌の代謝を促す。これを実現させるために、刺激がなく、効果実感はしっかり得られる究極のバランスを見つけ出し、15年間この処方は変えていない。
これまでは、肌状態によっては対応できないピーリングによる効果が、自宅で、誰でも気軽に得られるということから患者の間で人気となり、それはあっという間に口コミで広がっていった。
そもそもタカミクリニックでは、治療効果を高めるためには、普段のお手入れこそがとても重要だということを提唱していた。そこで、自宅でのケアを継続してもらうことに着眼し、2011年には、今注目の定期購入制度「サブスクリプション」を導入。そして、もともと7500円だった「スキンピール」の価格を見直し4950円に下げて、より一層”使い続けられる”体制づくりを構築していった結果、現在、会員数は7万人弱にのぼる。
2016年には、化粧品販売活動を本格化。女性目線、消費者目線を次々と取り入れ、形にしていった「タカミスキンピール」は、毎日のお手入れに登場する絶対的な守り神へと成長していったのだ。