BEAUTY 明日のキレイのために。
キレイの理屈 門外不出のヘアレシピで作り上げられた、ブランドの代名詞。『&Premium』No. 79 2020年7月号「&Beauty」より / June 01, 2020
長野、安曇野に自社工場、自社農園、そして、一般の人も楽しむことができるヒーリングガーデンを持つ、国産ナチュラルブランド〈ラ・カスタ〉。処方から製造、充填、品質管理と、一貫して自社で行っている。シンボルフラワーであるエキナセアは、自社農園で無農薬栽培で育て、すべての化粧品に配合。また、地下100mから良質な北アルプスの天然水を汲み上げ、創業当時から使用。日本人の肌、髪には軟水が合う、と研究し続け、ブランドの財産として大切にしている。
元々は美容室専売品を製造していた会社で、アロマの嗜好が日本と海外の人では違うと気づき、日本人の髪と肌と心へ向けたアロマのヘアケア製品を作ろう、という発想から会社が発展。24年前の1996年に〈ラ・カスタ〉が生まれた。その誕生時に打ち出したのが「21(サラサラ)」と「35(しっとり)」の2種類のヘアソープ&マスクだが、35は今でもブランドNo.1の人気を誇る。
この時に完成した処方は、門外不出の秘蔵レシピ。研究者に言わせると、ヘアケア製造のセオリーでは考えられない処方設計なのだそう。
植物成分とハーブエキスと洗浄成分をバランスよく配合し、泡立ちがよいのはもちろん、泡切れにもこだわり、洗い上がりもとことん追求。アロマの香りは、1つの植物の香りが突出しないように、日本人の嗜好に合わせて独自ブレンド。天然の原料を使っているので、安定性を保つのに非常に苦労しながらも、自社工場に独自の品質管理システムを取り入れ、高い品質をキープ。
今ある髪を美しく、これから生えてくる髪も美しく。そんな、髪と頭皮のケアの大切さに創業当時からこだわり続け、その思いを体感できるヘッドスパ併設の直営店を国内でもいち早く導入。その戦略は時代と見事にマッチし、ブランドとしての認知度、存在感は増した。
ガーデンにしても、ヘッドスパにしても、他に先駆けてきたのは、「他ではやらないことをやる」というブランドの強い信念ゆえ。パッケージや処方も常に研究開発を重ね、進化を止めることはない。それは何より、このブランドに全信頼を寄せる多くのファンの心を裏切らないため。その一貫した企業努力が、今の〈ラ・カスタ〉をここまでの存在にしたのだろう。