BEAUTY 明日のキレイのために。
キレイの理屈 理想のコンプレクションメイクを叶えるファンデーション。『&Premium』No. 67 2019年7月号「&Beauty」より / June 02, 2019
〈NARS〉といえば、リップなどカラープロダクトのイメージが強いかもしれないが、実は一番こだわっているのは、創始者フランソワ・ナーズのフィロソフィーである、素肌を生かした肌作り=コンプレクションメーキャップ。「コンプレクションはキャンバスであり、どんなメーキャップルックにおいても基盤である」そう語る彼は、ベースメイクをほとんどしない、美しい素肌を持っていた母親に影響を受け、透けるようなコンプレクションの仕上がりを大切にしてきた。
彼がキャリアをスタートさせた'80年代当時は、素肌を隠して色をのせることが主流。そんな中で、素肌の輝きを生かしながら整えるという、光を味方につけたコンプレクション作りをし始めて、フォトグラファーに大絶賛されたのだ。
素肌が整わないと、〈NARS〉が得意とするスモーキーなアイシャドウやリップの色みが映えない。だからこそ、肌の色に合ったシェードを見つけることが重要だとフランソワは言う。その哲学を受けてこれまで作られてきたファンデーションは、どれをとっても、素肌の輝きや透けるように美しい仕上がりを追求してきた。その中で2017年に生まれたのが「ナチュラルラディアント ロングウェアファンデーション」だ。これは、フランソワの理想に最も近づけたファンデーションとして誕生。ひと言で言うと、カバレッジとラディアントなツヤ感を同時に叶え、上質なナチュラル肌を作り出すセラムファンデーション。長時間色褪せることなく、輝きを放ち続けるのが、特許出願中のハイ・プレッシャー・コンセントレートというテクノロジー。濃厚なクリームに圧をかけて半透明なセラムを作り上げ、そこに色をつけているので、少量なのにパワフルな保湿力を発揮。美容液のようなファンデーションで、時間が経ってもくすみにくく、軽いつけ心地、自然な輝きを放ち続ける。このファンデーションにたどり着くまでに実に100以上の試作品が作られ、完成までに2年を要したという。
フランソワは、肌に合うアイテム選びの重要性についても語っているが、このファンデーションは19色ものシェードが揃っているのも特徴的。肌に溶け込み、長時間一体化する究極のファンデーションは、肌で体感しないとわからない。