BEAUTY 明日のキレイのために。
キレイの理屈 美容液で汚れを落とす、魔法のようなクレンジング。『&Premium』No. 66 2019年6月号「&Beauty」より / April 26, 2019
「汚れを落とせる美容液」という発想で生まれた〈マナラ〉の「ホットクレンジングゲル」。多くの悩める女性に愛され続けて、今では広く知られる存在となった。この名作とオリジナルブランドを作り上げたのが創始者、岩崎裕美子社長だ。
かつて広告代理店で長時間労働を強いられる環境にいたところ、深夜帰宅や徹夜、三食コンビニ食の生活で、すっかり肌はボロボロに。こんな生活は続けられないと、一念発起して会社を立ち上げたのが2005年のこと。女性が一生活躍できる会社を作ろう、本当に肌へいいものを作ろうと、ゼロから商品開発を始めた。
”売れるもの”ではなく”自分が使いたいもの”を作るために、数々の製造会社を尋ね歩き、どんな成分を入れたら肌が美しくなるのかを徹底的に追求。安心安全な成分だけで肌を美しくするという、魔法のような化粧品づくりを実現してくれるメーカーの社長と出会う。研究者でもあったその社長は、彼女の熱意に共感し、商品開発をスタート。美肌のために必要なのはコラーゲンだという結論に達し、6種類のコラーゲンを配合した化粧品ブランド、〈マナラ〉が誕生する。最初に作り出したのはクレンジング、石鹸、化粧水、クリームの4品。そのなかでも特にこだわったのがクレンジングだ。肌への優しさと洗浄力が両立できる、それまでの市場にはないものを作るために、試作を繰り返した。肌に負担となる石油系界面活性剤や鉱物油、エタノールやパラベンなど、7つの添加物を使わず、美肌に必要なセラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、スクワランなど潤い成分をふんだんに入れ、美容液でメイクオフを実現。肌になじませると温かくなるジェルで、メイク汚れや毛穴の黒ずみがするっと取れるのに肌に優しい、クレンジングでエイジングケアができる、とリピーターが続出し、大ヒット商品に成長する。
さらに製品づくりだけでなく、これまでの猛烈一辺倒の働き方を見直して、長時間労働を廃止し、独自の福利厚生で会社としても進化させた。
「一人の悩みを全力で解決する製品づくり」というポリシーを頑なに守り、世界中の人を幸せにしたい!と日々奮闘する岩崎社長だが、その熱い想いが、次の画期的な新製品、会社の未来をつくっていることは間違いない。