FOOD 食の楽しみ。
服飾ディレクター・岡本敬子さんが選ぶ、みやげにぴったりな個性豊かな“塩”。June 21, 2025
&Premium128号「日本の美しい町を旅する」より、服飾ディレクター・岡本敬子さんが旅先で見つけた、誰かに贈りたくなる全国各地の“塩”をWEBで特別に紹介します。
またいちの塩 炊塩・焼塩(福岡県・糸島)

製塩所『工房とったん』 福岡県糸島市志摩芥屋3757 ☎090−7158−8931 10:00〜17:00 年末年始休
釜だきの塩 坊津の華(鹿児島県・鹿児島)

『マザルバカフェ』 鹿児島県鹿児島市春山町1509−10 ☎099−248−8463 11:00〜18:00 火休
瀬戸内スモークシーソルト(香川県・丸亀)

『旅ベーグル』香川県丸亀市中津町979−1 ☎0877−43−2341 9:30〜15:30、不定休
個性豊かな塩は、友人の土産にも。
日頃は鹿児島と東京の二拠点生活で、陸路でのんびり移動するのがお気に入り。その道中で寄り道をしながら旅を楽しんでいます。立ち寄った先でよく買うのが塩。土地ごとに微妙に味わいが異なるのが面白い上、日持ちするのも好都合。自宅にはいつも数種類の塩を常備しています。
友人の薦めで訪れたのが福岡・糸島の『製塩所 工房とったん』。竹の塩田を使った時間と手間を要する昔ながらの塩づくりを見学できる施設で、ここで作られる「またいちの塩」を購入。まろやかな味わいで魚料理と相性抜群でした。
鹿児島の家から友人に連れていってもらったのが『マザルバカフェ』。車で20分ほどですが、日頃車に乗らない私からすると小旅行気分に。ここで手にした塩「坊津の華」は、少量でもキリッとした味になり、減塩できるのも嬉しいところ。ストックがなくなるたびに足を運んでいます。
そして香川・丸亀の『旅ベーグル』は、大好きな丸亀市猪熊弦一郎現代美術館に行くたびに立ち寄る店。オリジナルソルトは程よいスモーク感が特徴で、焼いた野菜にふりかけるだけで味が決まります。
いろんな場面で使えて、人によって好き嫌いがないのも塩ならでは。自分への土産にはもちろん、友人と旅先で見つけた塩を贈り合ったりしています。
岡本敬子 Keiko Okamoto服飾ディレクター
国内外のファッションブランドのPRを経て、2010年には自身のブランド〈KO〉を立ち上げる。東京・千駄ヶ谷にあるセレクトショップ『Pili』のディレクションも。
photo: Koki Hikari text: Emi Fukushima