BEAUTY 明日のキレイのために。
100%天然由来で濃密泡の、オールインワンシャンプー。&Beauty キレイの理屈 〈haru〉October 26, 2023
今でこそ、ナチュラルシャンプーや、オールインワンシャンプーは多くの種類が発売されているが、10年前はどちらもほぼ市場にはなかった。そんななか〈haru〉は生まれた。創業者、鮫島貴子さんが、産後の忙しさで満足に自身のケアができない状況において、一本で洗えて満足のいくものがあったら、という実体験からプロジェクトはスタート。当時は、頭皮と髪を同時にケアするものがなく、ないなら作ろうと一念発起して目指したのは、全成分100%天然由来でオールインワンの機能的シャンプー。ただ、まだその頃は100%天然由来で製品を作れる工場が少なく、なかなか製造に至らなかった。諦めずに探していたところ、鹿児島の工場が、優しい洗浄成分で確かな効果のあるものを作りたい、という思いに賛同してくれたという。このシャンプーで一番こだわったのが洗浄成分と泡立ちだ。汚れを落としながらも、潤いを残してくれる洗い上がりを、アミノ酸系の洗浄成分で叶えた。髪を濡らしてシャンプーを塗布すると、あっという間にもこもこの泡が立つのだが、この泡立ちも徹底的に追求し、ヤシ由来の洗浄成分を独自にブレンド。コンディショナーの時間を省くオールインワンにするために、何度も何度も試作を繰り返す。「天然成分でできたシャンプーは泡立ちが悪い」というイメージを払拭。頭皮や髪に摩擦を与えずに、汚れを絡め取るもこもこの泡は、〈haru〉の特筆すべき点だろう。この泡でパックをすると、まるでリンスやコンディショナーをしたかのようなしっとりヘアに仕上がる。この洗浄成分に加え、乾燥を防ぎ潤いを与える3種のアミノ酸や、かゆみケアのためのセロリ種子エキス、ハリコシを与えるエキスなど、髪と頭皮にアプローチする美容成分を豊富に配合。まさに秘伝のレシピが完成した。
さらに5年目には、より顧客に寄り添えるよう、新技術や成分を取り入れ、一層頭皮と髪に向き合った「kurokamiスカルプ」に。独自のこだわりを持ち、天然シャンプー=きしみそうというイメージも覆し、いい意味でギャップを埋めることに成功した〈haru〉。その後、天然成分のシャンプーは市場に増えたが、ブランドのポリシーや目指すところは変わらない。あの濃密泡を体感したら最後、虜になってしまうのだ。
※この記事は、No. 120 2023年12月号「&Beauty」に掲載されたものです。